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思い出したこと。 [記憶]

母親を喜ばせたくて、小さな頃、大体の子供がするように、プレゼントを贈った。
別に誕生日、とかセレモニーに限定したわけでは無い。
大体、セレモニーなどする家ではなかったし。誕生日、とか、クリスマスとか、ずいぶん大きくなった頃ねだって無理やりした記憶はあります。

幼稚園とか、小学校とか、母の日になると「お母さんにプレゼントしましょう」って
何か作らせたり。
作ってる最中は、それなりに子供だから、色んなことを思い巡らせています。喜んでくれる顔を想像したり。
そして

予想は裏切られます。
「こんなもの、ちっとも良くない」

「ゴミだねぇ、」と。

こういうとき、子供は傷つくに至る道すら探せないのですね。
「だよねぇ」(笑)

母がいうのだから間違いなく、こりゃみっともないんだ、と。笑うしかないのです。

つまりワタシは、母に贈り物をして喜んでもらったことが無い。だからといってよその子が母親に何かを贈って喜ばれた、という話しが母親の耳に入ったりしたら
それはもう・・・・・(・_・;)

そんなこんなでン十年。

割と最近、どうにも許せないことがあり、積年の恨み?が噴出したのです。

母の日に、カップに入ったプリザーブドフラワーを贈ったんです。
小さな可愛らしい感じの。
しばらくして届いた旨の電話と、

「小さいねぇ、・・・・アンタって、ケチよねえ」
というお言葉と。

大人になっても笑うしかない、不肖の娘です。
そのあと父の日に、しばらく前まで実家で大事に飼っていた猫のポートレートを引き伸ばして額装して贈りました。父が欲しがっていたので。
・・・母から電話がありました。まぁ、最近は父も喋りが不自由になったので、電話はもっぱら母親が代わりに受けたりかけたり。

「可愛いけど、死んだ様子を思い出して辛くなるから飾りたくないわ」
・・・

一連の贈り物がことのほか気に入らなかった様子で、ちょっと身辺でも雑多なことを抱えていた時期でもあるので今度は、自分の気持ちを守る意味でも、無難なものを贈ろう、と決めていました。
東北で震災の被害があるちょっと前のことです。

時期的に良くなかったかも、とは後になって思いもしましたが、・・・静岡茶、がその時は一番無難でベストな選択だと思いました。
ネットで、新茶を探してオーダーしました。

地震後しばらくして連絡がありました。総じて二度ほど。
一度目は、
「このお茶、放射能は大丈夫なの?」

二度目は
「なんか新茶の香りがしなくて、お客様に出せなかった」

で、アタシもキレた、というわけです。上記下線部そのまんま、キレました・・・・・・以下・母親のお言葉。

「だったら贈らなければいいじゃない、アタシはただ、あんたが同じメーカーのお茶を、ほかの誰かに贈ってたら困る、と思って親切で云ってるんだから。ホントに親の気持ちのわからない子だよねぇ」

・・・わかるかーーいっっっ[むかっ(怒り)]

もちろん・・・キレ切り?されました。
アタシはこの件以来、母親に贈り物をするのはやめよう、と思って今に至っていますが、母親のほうも、娘に口答えされたのがよほど腹に据えかねたのか、帰省するたびごと、冗談めかしてお茶の話をし、
「そういえばお前のくれたお茶の匂いのしないことったら、近所の人にも飲ませて確認してみたけど・・・」

『ワタシハゼッタイニタダシヒ』

笑うしか無いことです。
ここで吐き出したから、笑って忘れよう、そう思います。

これって、嗤い、なのかな。
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