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『鳥追い』 [記憶]

朝から、雪です。

関東では昨年より少し後れて、初雪、だそうです。
旦那様はスタットレスをはいた車に乗り換えて出かけてゆきました。
降り続いているけど、寒くは無いので、明日には消えてしまいそうです。
昨日、テレビ番組で、実家近くの冬の行事、『鳥追い』の様子が映されました。
今年は東北の被災地の子供たちも招待して、この伝統行事が盛大に行われたようです。

『鳥追い』:本来はその年の豊作を願って、『鳥』=作物に害をなすもの、動物、疫病その他災厄をあらわす、それらを子供たちに「追わせる」ことにより、集落=コミュニティーの外へ追い出す儀式により、一年の幸を願う。

テレビに映った集落はきちんと伝統にのっとって「鳥」を子供たちが追い出してました。
拍子木を打ち、歌っては家々を廻り、お菓子をもらう・・・あれ、なにやらハロウィンのような。(笑)

ワタシの子供の頃にもありました。
といっても上のようにきちんと伝統にのっとってやるものではなく、ただ雪の室(むろ)をこしらえて、子供たちはその中で食べたり遊んだり、また他所の室(むろ)に出かけていってお菓子を交換したり・・・。
いわゆる 「かまくら」です。

実家の雪質からして、秋田のような山を築いてそれを掘る=横穴式、だと、重みに耐え切れず、かまくらは壊れてしまいます。実際、そのような事故も多く、毎年時期になると、小学校ではなんとプリントでかまくら作りの注意!(笑)が出回るという。・・・・

したがって実家のかまくらは竪穴式(笑)
おおきなドームをまず作り、それを上から掘っていって、次に横穴を空けて出入り口を作る。
最後に上の大穴をムシロ等で覆い、・・・・・・
(この辺でなんかもう風情も何もふっとぶんですが)

中はなかなかあたたかくて広く、子供5~6人は気合を入れて作れば余裕で入れます。ストーブなども置いて、中でお餅を焼いたり、お雑煮・おしるこなども作れます。コタツも置いて、ちょっとしたワン・ルームの風情すら。
下級生、上級生問わず、近所の子を集めて、トランプやゲームに興じました。
高学年まで、やってたなぁ・・・・・。
設営する場所、は家の敷地内でした。
子供にとって夜、はいつでも未知の世界、でしたから、おおっぴらに遊べて、まして夜、他人の家に遊びに行く、なんてことは普段めったに無いことでもあり、雪の夜の静けさもあいまって・・・ちょっと特別な夜、だったことを覚えています。
夜空は碧い冬の空。吸い込まれるような天井にオリオン座。

それにしても、テレビでやってたあちらさんは正統派『鳥追い』
わりと近い場所である実家では・・・「かまくら?」(笑)
(歌なんて知らないもん。何のためにやるのか・・・・だって知らなかったし)(笑)

負けないくらいに田舎、なんですけどね。

ああいうものって、キチンと守り手がいないと、駄目なんですね。
↑テレビに出ていた主催者の方が、
「これを機会に、招待した被災地の子供たちにも『鳥追い』の存在を知って、覚えてもらいたい」
とおっしゃっていた。同感。

担い手は、何も地域の子供たちばかりでなくて、いいんですよね。


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