父、退院。 [遠距離介護]
前日に実家に帰省。
父の退院後、そのまま移動する施設での滞在仕度。
入院のフルセットはそのまま使うことにして、施設なので私服の準備。
父のタンスを開けると、私服その他でぎゅう詰めの母のタンスに比べて
すかすかなくらい、何にも無い。男性ってこうなのか。
いや、単に母親がケチ、なんだと思います。あんまり父親のものを買っている姿、
見たこと無いしなぁ・・・
(あー、でもウチも似たようなものか・・・。)
当日。
朝から時間に追われている私。
今日はなんとしてでも、午前中に総てを終えて、自宅に帰らねば、
息子が学校から帰ってくる時間に間に合わない。高速二時間半。
「音速の貴公子」 ではないので、この壁を破ろう などというチャレンジを企てると
命が危ないのだ。
病院到着。
覚悟はしていたが、してはいたが、
4階の入院部屋、とオモテの駐車場、とを
四往復、しました。(泣)・・・うぇぇん。単身は辛いよぅ
途中で見知らぬオバサンと一緒になったエレベーター内。
中の張り紙には
「入院患者様・身体の不自由な方・車椅子の方のためのエレベーターです。
該当者以外の来院者・職員は階段を使用しましょう。」 ・・・ と書いてありますが
「・・・とてもじゃないけど、ねぇ。四階まではねぇ。・・・この歳だしねぇ。」 とワタシの顔を見てオバサン苦笑い。
ええ、ワタシも無理です。(-_-;) この歳にはもうちょっと間があるけど無理っす。
一方 父は、私服に着替えて入院時に背負ってきたリュックを抱え、
ベッドにちんまりと腰掛けている。
看護師さんが来て、ワタシを見て
「・・・おじいちゃんね、おウチに帰るつもりで居るのよ・・・何度か話してるんだけどね」
と苦笑い。
こちらはかなり苦い。(^_^;)
病院に着いてから、退院の手続きを終えて外に出るまで 実に一時間半。
万全の退院の用意・・・をして来たハズが
後から後から、外来の歯科の料金・売店の売り掛けなどが
(日常使いで足らないもの・大人用紙パンツ、などはココで看護師が調達)
別の支払いに席をはずした隙に次々と降って来る。
戻ったらベッドに請求額が貼り付けられて、なんてことも。
(ヤミ金の張り紙ですか、と。)
まとめて一度によこす、という気遣いはしてもらえないらしい。
それでもなんとか総てを払い終えて、外の車まで車椅子を使おうと、父に促す。
「・・・靴を履こうか。」
ふと見た足が、スリッパのままだったので・・・ところが本人が首を振る。
・・・よおく見ると、この間まで枯れ木のようだった足が、
パンパンに腫れ上がって 丸太のような足に。
・・・これはまたなんと・・・。(・_・;)
浮腫、てヤツですか。
少しでも車まで歩いてもらえれば、などという期待は消え、
男性用スリッパでさえも窮屈そうに腫れ上がった足をよっこらしょ、と車椅子にのせて
看護師さんにお手伝いいただきながら病室を後にした。
看護師さん複数人がナース室の前に居て、
「ほら、おじいちゃん、退院するってよ。アナタ」
と、口々にご挨拶。ご老人、まんざらでもない様子である。
話せない口で、「世話になった。」 と
一人ひとりに手を振って応える父。
中の1人の看護師さんはハグまでしてくださる仲だった。
(あばら骨の本数がすっかり解るまで浮き出た父の背中が
逞しい看護師さんの腕で折れやしないかと本気で心配になる。)
看護師さんの手を借り、玄関に付けた車に文字通り父を 「ほおり込み」、
病院を後にした。
車中 口を一杯に開けて「笑顔」の 父。
「二ヶ月ぶりの外はどうよ?」 と聞くと、うんうん、とうなずく。
一路、母の居る施設、へ。
現地ではあくまで臨時、の母のケアマネが、待ってくださっていた。
父を車から引っ張り出して、部屋へ。母と一ヶ月ぶりのご対面を果たす。
母の一言。
「・・・車椅子の練習をしなさいよ。アタシみたいに。」
・・・いや、そうじゃなくて、歩けるようにならないと、
家には帰れないんですけど・・・・(´Д`ι)
それから約一時間、山のような契約書類に記入・捺印し
父の私物を部屋のタンスにぶち込んで
さぁ、あとリミット3時間。高速飛ばして間に合うか・・・・。
そんな時です。母親が
「あのね、ココ一ヶ月の着替えが足りないんだよ。」 とか言い出して・・・。
ええ~。今からもっかい実家に戻るのぉぉ~
「これから寒くなるときもあるだろうし、上着の一枚も欲しいんだけど
オマエ、家から持って来て。」
それを聞きつけたのか施設の看護師が
「お父様の足が腫れているから、座布団が一枚、欲しいのだけど・・・。」
・・・戻ればいいんでしょーー。
迫る時間。
こうなれば、といつもは余り利用しない、近道の山側の農道を走る・走る。
ところが、・・・
にわかに掻き曇り、あっという間に土砂降りの雨が。
あと一K足らずで実家に到着、というその道のど真ん中、に、
一本道にもかかわらず「通行止め」 の看板。
なんなんだーーーーー!!!
・・・・天を呪い、思いつく限りの悪態をつき、元来た道を引き返す。
倍以上の遠回りをし、びしょぬれになり、空を睨み、実家と施設を 往復するオンナ。
しかも片手に座布団・・・・。
なんにも云わず、父の部屋に座布団を放り込んで、
母親に上着を渡し、帰るワタシのびしょ濡れ背中に
「今度来るときは、お菓子を買ってきて。・・・ここの皆さんに配るんだから。
みんなそうしてるから。」
「あ、それとね、今度はアタシが読む雑誌、も忘れずに買ってきて。二冊くらい。」
・・・・
撃沈。
夫婦共、イレギュラーな滞在という事態を抱え、
一向に先が見えないこの現実。
解っているのかどうなのか
はたから見れば車椅子の 2人仲良く
『おもろい夫婦』 みたくなっている。
家に帰って、父の私物のリュックを見たら、
明らかに病院のものである 消毒ガーゼ、の容器が 出てきた。
考えるアタマもなく、目の前のものを突っ込んだのね。
あぁもう返しにいくのもめんどくさい。・・・・・・
父の退院後、そのまま移動する施設での滞在仕度。
入院のフルセットはそのまま使うことにして、施設なので私服の準備。
父のタンスを開けると、私服その他でぎゅう詰めの母のタンスに比べて
すかすかなくらい、何にも無い。男性ってこうなのか。
いや、単に母親がケチ、なんだと思います。あんまり父親のものを買っている姿、
見たこと無いしなぁ・・・
(あー、でもウチも似たようなものか・・・。)
当日。
朝から時間に追われている私。
今日はなんとしてでも、午前中に総てを終えて、自宅に帰らねば、
息子が学校から帰ってくる時間に間に合わない。高速二時間半。
「音速の貴公子」 ではないので、この壁を破ろう などというチャレンジを企てると
命が危ないのだ。
病院到着。
覚悟はしていたが、してはいたが、
4階の入院部屋、とオモテの駐車場、とを
四往復、しました。(泣)・・・うぇぇん。単身は辛いよぅ
途中で見知らぬオバサンと一緒になったエレベーター内。
中の張り紙には
「入院患者様・身体の不自由な方・車椅子の方のためのエレベーターです。
該当者以外の来院者・職員は階段を使用しましょう。」 ・・・ と書いてありますが
「・・・とてもじゃないけど、ねぇ。四階まではねぇ。・・・この歳だしねぇ。」 とワタシの顔を見てオバサン苦笑い。
ええ、ワタシも無理です。(-_-;) この歳にはもうちょっと間があるけど無理っす。
一方 父は、私服に着替えて入院時に背負ってきたリュックを抱え、
ベッドにちんまりと腰掛けている。
看護師さんが来て、ワタシを見て
「・・・おじいちゃんね、おウチに帰るつもりで居るのよ・・・何度か話してるんだけどね」
と苦笑い。
こちらはかなり苦い。(^_^;)
病院に着いてから、退院の手続きを終えて外に出るまで 実に一時間半。
万全の退院の用意・・・をして来たハズが
後から後から、外来の歯科の料金・売店の売り掛けなどが
(日常使いで足らないもの・大人用紙パンツ、などはココで看護師が調達)
別の支払いに席をはずした隙に次々と降って来る。
戻ったらベッドに請求額が貼り付けられて、なんてことも。
(ヤミ金の張り紙ですか、と。)
まとめて一度によこす、という気遣いはしてもらえないらしい。
それでもなんとか総てを払い終えて、外の車まで車椅子を使おうと、父に促す。
「・・・靴を履こうか。」
ふと見た足が、スリッパのままだったので・・・ところが本人が首を振る。
・・・よおく見ると、この間まで枯れ木のようだった足が、
パンパンに腫れ上がって 丸太のような足に。
・・・これはまたなんと・・・。(・_・;)
浮腫、てヤツですか。
少しでも車まで歩いてもらえれば、などという期待は消え、
男性用スリッパでさえも窮屈そうに腫れ上がった足をよっこらしょ、と車椅子にのせて
看護師さんにお手伝いいただきながら病室を後にした。
看護師さん複数人がナース室の前に居て、
「ほら、おじいちゃん、退院するってよ。アナタ」
と、口々にご挨拶。ご老人、まんざらでもない様子である。
話せない口で、「世話になった。」 と
一人ひとりに手を振って応える父。
中の1人の看護師さんはハグまでしてくださる仲だった。
(あばら骨の本数がすっかり解るまで浮き出た父の背中が
逞しい看護師さんの腕で折れやしないかと本気で心配になる。)
看護師さんの手を借り、玄関に付けた車に文字通り父を 「ほおり込み」、
病院を後にした。
車中 口を一杯に開けて「笑顔」の 父。
「二ヶ月ぶりの外はどうよ?」 と聞くと、うんうん、とうなずく。
一路、母の居る施設、へ。
現地ではあくまで臨時、の母のケアマネが、待ってくださっていた。
父を車から引っ張り出して、部屋へ。母と一ヶ月ぶりのご対面を果たす。
母の一言。
「・・・車椅子の練習をしなさいよ。アタシみたいに。」
・・・いや、そうじゃなくて、歩けるようにならないと、
家には帰れないんですけど・・・・(´Д`ι)
それから約一時間、山のような契約書類に記入・捺印し
父の私物を部屋のタンスにぶち込んで
さぁ、あとリミット3時間。高速飛ばして間に合うか・・・・。
そんな時です。母親が
「あのね、ココ一ヶ月の着替えが足りないんだよ。」 とか言い出して・・・。
ええ~。今からもっかい実家に戻るのぉぉ~
「これから寒くなるときもあるだろうし、上着の一枚も欲しいんだけど
オマエ、家から持って来て。」
それを聞きつけたのか施設の看護師が
「お父様の足が腫れているから、座布団が一枚、欲しいのだけど・・・。」
・・・戻ればいいんでしょーー。
迫る時間。
こうなれば、といつもは余り利用しない、近道の山側の農道を走る・走る。
ところが、・・・
にわかに掻き曇り、あっという間に土砂降りの雨が。
あと一K足らずで実家に到着、というその道のど真ん中、に、
一本道にもかかわらず「通行止め」 の看板。
なんなんだーーーーー!!!
・・・・天を呪い、思いつく限りの悪態をつき、元来た道を引き返す。
倍以上の遠回りをし、びしょぬれになり、空を睨み、実家と施設を 往復するオンナ。
しかも片手に座布団・・・・。
なんにも云わず、父の部屋に座布団を放り込んで、
母親に上着を渡し、帰るワタシのびしょ濡れ背中に
「今度来るときは、お菓子を買ってきて。・・・ここの皆さんに配るんだから。
みんなそうしてるから。」
「あ、それとね、今度はアタシが読む雑誌、も忘れずに買ってきて。二冊くらい。」
・・・・
撃沈。
夫婦共、イレギュラーな滞在という事態を抱え、
一向に先が見えないこの現実。
解っているのかどうなのか
はたから見れば車椅子の 2人仲良く
『おもろい夫婦』 みたくなっている。
家に帰って、父の私物のリュックを見たら、
明らかに病院のものである 消毒ガーゼ、の容器が 出てきた。
考えるアタマもなく、目の前のものを突っ込んだのね。
あぁもう返しにいくのもめんどくさい。・・・・・・
あぁ・・・cassisさん…。
読んでいる私がグッタリしちゃう(泣)
みんなcassisさんの気持ちをわかってやって!労ってやってよ・・・。
って思っちゃいます。
私なんて甘いものなのに。
それなのに、先日追突事故を起こしてしまい、
当分車で帰省できないです。
気をつけていれば、時間もお金も節約できたのに、自分で自分の首を
しめてる私なんですが。
運転中ってつい、あれやって、これやって…と考え事をしてしまい、
前方不注意をしてしまったようなんです、私。
cassisさんも、運転を自分のお体気をつけてくださいね。
by 娘。 (2012-09-23 20:40)
●娘。 さま こんばんわ ^-^。
更新が無いのもさりながら、
「何かあったのかなぁ、と気にはなってましたが
そうですか・・・・やりましたか。同士よ! (え゛)
いやぁ、・・・実は
ワタシもこの夏、さりげなーーく、やりましたよ。
お財布が悲鳴を上げる自損事故。━━Σ(゚Д゚|||アウウ
ほんっっっとに、気をつけていれば・・・・なのに、
お金が跳んでいってしまうのは一瞬、ですよ。ええ(泣)
お怪我などなさいませんでしたか?こうなったらもう
それだけでも、もし無事ならラッキー、って思うことにしましょう。
・・・(って知人に言われて、「思えるかぁぁっ」と 突っ込んだワタシが
云うのも何なんですが)
ワタシも自分の追突を教訓に、
運転中はなるべく心配の種、は考えないようにはしています。
旦那様より誰より長く一緒に居るクルマ、ですから
いわば最強のパートナー。 お互い大事にしましょうね。
by cassis (2012-09-23 22:38)