息子、頑張る。

地元で開催された秋の将棋大会。
小学生上級者クラスにつけられたタイトルが

『昇竜戦』。

昇竜・・・・
ここまで読んで、思わず右脇腹に両手で「タメ」の構えを作ったヒト、
・・・

懐かしいですね。　(でも大人としてそんなアナタはちょっとイタイ。)
ここのところ昇段を賭けて、先生に「負けっばなし」　の「いいとこなし」　だった息子は
普段はわりとポジティブシンキング(というか余り考えない)のだが
このたびは直前になって

「どうせ負けちゃうよ。みんな強いもん。」

などと
しごくあったりまえの後ろ向きな発言を繰り返していた。
言い訳はイイワケよ。
つまり

負ける準備をしているものは負けるのだ。
母は
イメトレの大切さ、を説いてやった。
スポーツ選手の如く、
「勝った自分、をイメージしなさい」と。

いつもなら
「うん、ボク、勝ってそいで母ちゃんにレゴの高いセットを買ってもらってるとこをイメージする」
ぐらいの返しがあるのですが
このたびは
「・・・いやぁ・・・ぼく、ちょっとそれ無理っぽい・・・」
などと、ネガティブトークに磨きがかかる始末。
「ボクの経験上、それ無理。」
小学二年生にイメトレの大切さを説いても無駄だったか、と思う前に
小学二年生の「ボクの経験上」、にたじたじした　この情けない母。

とりあえず愉しんで来い、と送り出してみた。
ここのとこ、彼のストレスを増大させるようなことばかり続いているし、
ここで「がんばれがんばれ」　と尻を叩くのも忍びない。

結果
息子は上級生ばかりの予選・トーナメントを勝ち抜き
決勝戦は予選で一敗した相手と当たり、千日手指し直しの末

勝ちました。ヾ( ´ー｀)ﾉｷｬｯﾎｰ♪
イメトレしたか、は確認してません。どうせすっごくくだらない事を云うに違いないから。

それにしても久々の
「かぁちゃん、ボク、勝ったよ♪」　の涼やかな声に
携帯電話のこちら側で、それまで平静を装っていた自分声の

「よっしゃぁああああああっ」　

・・・と野太く裏返った感じが　若干この善き日に
ふさわしくない気も。・・・・・

母・反省。

「魔太郎」、頑張る。

コメント 4

ご子息の優勝　御目出度う御座います～＾＾）
昇竜になられたのですね～☆☆☆
私も辰年です（誤爆）
我が長男も将棋少年なので
cassisさんの息子さんの将棋話はとても楽しみにしています（＾w＾）
しかしイメトレを伝授されるとは素晴らしい・・・・私は・・・・
「そんなこともあるよ・・・」しか言えないので（涙）


by rtfk (2012-10-29 20:43) 

ボクの経験上（微笑）自信ありの裏返しかと。。。
ワタスの場合はじいさんに勝てなかったので足洗いましたが。。。
（汗）

by olegon (2012-10-29 21:23) 

おめでとうございますー!
息子さん、やりますな。耳を見ればわかります。いや本当です。
アタマのキレる人はみなさん物理的にも「よく聞こえる耳の角度」を
しているのです。いわゆる立ち耳で、人の話をちゃんと聞けるのと、
大事なことをちゃんと逃さずに拾います。
将来が楽しみですねぇ。本当。
by ryang (2012-10-29 22:42) 

●rtfk　さま　ありがとうございます^-^。

そしてこの母は巳年で地面をのたくるありさまですよ～♪
rtfkさんの息子さんは、お父様の「風のような」優しさを
キチンと受け止められてると思います♪

イメトレ・・・相手を「こなごなにすりつぶすイメージでぇ!」　と
強気で云ったならば、イメージしながら
・・・丁寧に丁寧にお茶をたてるしぐさで
「磨り潰し」　ていた息子です。
何事も丁寧に、慎重に。・・・う～む。
どこかで間違ってしまったかも、です。


●olegon　さま　ありがとうございます^-^。

「じいさんに勝てなくて」　も、ワタシのスパーリングには充分です。
ご指導いただきたいくらいです。

ひと夏、息子の『指導』の餌食になったときもありましたが
・・・とにかく立場の逆転に頭がグラグラ沸き立ちました。
オセロなら軽く勝つのになぁ・・・。


●ryang　さま　ありがとうございます^-^。

魔太郎、頑張りましたー♪　
それにしても・・・えぇぇぇ。「立ち耳」!!
初見・・・いや、初めて訊きました。
それにしても自身に都合のよい耳、でして、
生活上必要な事はオールと云っていいほど
聞き漏らすんです・・・泣けるほどに。
もしかしたら、将棋以外のことは
小学生以下、レベルかもしれないとずっと危惧していたので
ぜひともその「立ち耳」　説にすがりたい、と(泣)

by cassis (2012-10-30 00:35)