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思い出すこと。 [記憶]

アラフォーも大台を超えて、今頃になって「乙女」に目覚める自分。
やたらハンドメイド、などという言葉に拘泥してイロイロと手を出してしまうのも
もともとは自分の中の乙女な部分をひたすらに慰め、温めている的な己れへのサジェスチョンで
手作りのお仲間でワイワイ盛り上がっている行為も、忘れてきたおままごとみたいで楽しい。

そう、「青春の後姿~♪」 ではないが、今更ながら自分の「育て直し」、あるいは
女性としての当たり前、をおさらいしようとしているような気がしてならない。
まぁ、曲がりなりにも一児の母にして妻、であるから・・・
家庭を営んでいる=「立派に女性である」 事は確かなのだが。・・・

(それにしても「立派な女性」・「立派に女性」 ・・・一字違うだけでニュアンスにかなりの開きがありますね。)

それでも、遠く記憶をさかのぼると、
あまりにもワタシの そもそも乙女であるべきハズの時期、は「荒(すさ)んで」 いたような気がする。

[クリスマス][クリスマス][クリスマス]

職業人時代、ワタシは「営業開発部門」 という部署にいた。
何の因果か部門の売り上げと人事のマネジメントをまかされており、ワタシの配下は壮年・若手含め「男の子」ばかりだった。・・まぁ、イロイロと因果を含められて、の社内配置なワケですが。

年末になると思い出す出来事。・・・

(尾籠な内容もありますゆえシモネタ嫌いな方はスルーでどうぞ[目])

当時のワタクシ。
責任者であり且つ数字の割り当ても持つ、というプレイングマネジャーの身の上ながら更に若手の育成もしっかりマン・ツー付きでやりなさいよ、という
橋田寿〇子先生も真っ青の「渡鬼」的環境で日々の上層部の叩き&仕事と格闘していた。

或る年はバブルもはじけて新卒採用の枠も数年来かなり「せばい」幅となっていたが
人事部はめずらしく四大新卒を数名、採用した。一年間教育部門で研修を受けた後、ワタシのところに
ピッチピチの男子2名が(採用時から『営業希望』であったそうな) 回ってきた。

「よろしく面倒見てね。期待の若手、だから[るんるん]

見るからやんちゃな男の子、2名である。
またかい、という諦めの境地。
振り返れば、ウチは〇年B組かい、てくらい 問題児ばかりがココ何年回されてくる。
どうにも使えそうにないメンツの行き所、営業開発で下働いて、ラチがあかんかったら勝手に辞めちまえ、
・・・いや、〇年B組・・・というよりこれでは刑事ドラマのおよそ存在するはずも無いやさぐれの吹き溜まり、『〇〇係』、である。
「オマエは問題児の気持ちが良くわかるだろ」 という総務の嫌がらせに他ならないのだがさておき、

「俺等、なんでもやりま~ッス♪」
翌日から可愛い新人君2名が正式所属、となった。
若い上にルックスも悪くなかったので、営業先では「可愛い♪」 と主に女性のご担当にウケが良かったように記憶している。当時もイケメンは技能の一つ、だったのです。
この新人君たち2名・非常に仲がよく、一緒に呑みに行ったりプライベートでもツレで遊びに行ったりしていたようだ。
ライバルとして比較されがちな環境ながら、打たれたりこづかれたりの日々の中で
たまには寝坊も遅刻もしたけれどもそれなりに育ちあがり
一年もたつころにはしっかり数字も任されて、
「なかなかいい成長を見せているではないか♪」
と人事担当も面目躍如であった。
このコ達、連れ立ってイロイロ仲良し[グッド(上向き矢印)]なのは結構なのだが、
困った「遊び」を 2人して覚えてしまった( もともと素養もあったのだろうが。。。)

『ピンサロ』( 。。。と云う名のヘルス )通い、である。 ∠( ゚д゚)/ アヘ


[クリスマス][クリスマス][クリスマス]

「おはうございまーーすっ♪ いやぁ、今朝はそのまんま出勤しちゃいましたよぉーー[わーい(嬉しい顔)]

「課長ーー♪ 昨日はラストの放送が入るまでずーーっと〇△で・・・」

逐一、本来極めてプライベートであるはずの活動の報告をワタシにする。


・・給湯室で貴重な 朝の憩いのひと時を過ごしているワタシのところに来て毎朝、する。
内緒話、のつもりか小声でするが、他にだれもおらんがな。

『〇ャン〇ス21』の 〇ちゃんと 何処の部屋で  何回できたか いくら予算をオーバーしたか・・・
当夜の姫、はいかにNGであったか 何人目で「目的」を達成出来たか・・・

〇〇ちゃんの胸ばっかりを弄繰り回したので最後のほうは

「『ヒリヒリするぅっ』て 怒られちゃいましたよぅ」
(ちなみに自身は毎朝『ヒリヒリするぅ~[るんるん]』とほざいていた )

・・・・・・相手が売れっ子「姫」であるほど限られた時間と予算内で可能な限り
触り倒したい、らしい。とにかく詳細極まりない報告を上げてくる。

当時、セクハラ、という言葉はまだオフィス環境でも出回り始めたばかりで、それは
上司が部下、にするというのがほぼ一般的だった。・・・・
上司たるワタシ、も部下のぷらいーベーと[揺れるハート]について云々する権限は無い、と(ああ、可愛い当時のワタシの背中をそっと叩いてやりたい。)

・・・思っていたので 極力スルー。要は笑ってやり過ごす体制、を敷いていたが
部門会議の合間合間に 徐々に彼らの活動内容が他の営業のメンツにも知れていたようで

「オレも・・・行ってみたいなぁ[ハートたち(複数ハート)]
などという他のメンもで始め、 蔓延傾向を見せてきた頃には
さすがのワタクシも、当時の社会面記事など持ち出して 朝の打ち合わせ毎に

「・・・風俗関係には伝染性の疾病の流行もみられるらしいので・・・社会人足る良識をプライベートにも持ち合わせて・・・病気を万一にも家庭に持ち込んでは・・・」 (´Д`ι)アセアセ

なんだかワケワカランのである。


リーダーたるワタクシの懊悩をヨソに、相変わらず朝に夕に、コトあるごとにやんちゃ君たち2人の「営業報告」? は続いた。訊けばその活動たるや、半年足らずで立派に域内制覇、だ。
本業の勢いをはるかに凌駕している。
・・・若い男の子(20代ですからねぇ・・) の生態をこれほどつぶさに観察でき(・・というか当人が説明してくれ)たことはいまだかつて無いし今後も我が息子が説明してくれるようなことは決してないと思う。(あったら躊躇せずぶん殴ると思う)。

環境上、呑みに行く場で、似たような状況にさらされることは数限りなくあったが
あくまでハラスメント、であり良し・悪しどのように語られても内容はあくまで「女性向け」なのだった。
しかし、彼らルーキー2名の語る内容はピュアにあけすけで、リポーターの潜入ルポ、に
他ならない精緻さがあった。ワタクシは声を大にして云おう。
当時、そこにお勤めしているスタッフ、以外で

ワタシほど『〇ャン〇ス21』 他、近辺のヘルス事情に詳しいオナゴはおらんかった、と。
(・・・そしてそれが、なんの自慢になるのか、と。)

当時30代独身のキャリア、世間的に見てももてはやされてトレンディドラマの一本でも取材に申し込みに来んかい、と気勢を上げて然る立場なハズなのにアタシよ。
何故にそんなトコロで超・極端な耳年魔、と化さねばならんかったか。今もってして泪無しには語れない。


「課長、例の2人、なんスけど[むかっ(怒り)]
ベテラン営業のCさんが苦情を入れてきた。

「・・・どうにかなりませんかね。今朝は大遅刻のあげく、『腰が立たねぇ~[グッド(上向き矢印)]』 ってんで
オレにずーーっとハンドル持たせて回ったんっすぜ。ったく馬鹿たれらがっっ」

・・・とかなんとかいいつつ、総務に報告したりはしないCさんは、ホントは彼らが可愛かったんだと思う
(たまに一緒に行ってたんじゃないか、疑惑は当時本人の御家庭に差し障りになると思い目をつぶりました・・・)

ある日。
あいかわらず週に一度、は遅刻をしてくる↑新人君(の片割れAくん)が、今朝は珍しく朝一番、他のメンが
まだ誰も出社していない時刻に給湯室にやってきた。
(ワタクシ、は多分、お掃除当番か何か、で早出社していたのです。中小企業の朝ですね)
イヤに神妙なAくん、どうした、今朝は早いじゃん、さては店から出勤?とコチラから声をかけると
(ヒトって慣れますね。こなれますね。イヤですね)

「・・・課長、ヤバいんす・・・・・・・痛くて・・・熱っぽいンすよね・・・[もうやだ~(悲しい顔)]。」
「? どこが?」
「・・・・・・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

もじもじ。・・・えーーと。もしかして。

「なんか・・・〇ミが出るみたいで・・・・・」  
・・・・・・・・・
∠( ゚д゚)/ 「え」 ∠( ゚д゚)/ 「え」 ∠( ゚д゚)/ 「え」   パラララッパパーーーーー ♪

かつてないしょぼくれた表情のAくん。 見れば涙目!!!! なーみーだーめー・・・・・ぇぇぇぇぇ・・・(エコー部)

えーと。
これは部下による上司への相談に入る部類?? 正しい上司として取るべき道って何?
・・・助けてドラえもぉーーーーー(泣)
そういう乙女の?思考総てを 「バルス!」 して

「・・・午前の予定は総てキャンセルしなさい。そいで、駅前の産婦人科には性病科、もあるらしいから
そこに行ってきなさい。・・・」

ぺこん、と頭を下げたAくんは 芸能人が隠れて通っていたという都市伝説で有名な?
駅前の〇〇医院、にとここと出かけて行きました。
彼の後から心配した片割れBくんがワタシのところにやってきて、

「オレもヤバイみたいで・・・」

わかっていましたとも。ええ。相手はおんなじコ、だもんねぇ。(呆れる) 

「・・・今週末はオレもアイツも大学の時の彼女がこっち来る予定になってて~(泣)」
そんなことはどうでもいいから

とっとと医者行け この大馬鹿乳兄弟ども[パンチ][爆弾]


・・・三時間後、「年末なんで多少混んでるんすかね~」 とマジボケをかましながら二人は電話連絡をくれ、
初期だったので事なきを得、数回の治療で済みそうだ、との旨、報告してくれました。

「やっぱりイザって時は課長っすよ♪ 相談してよかった~ ♪」

・・・なにがイザなのか、今だったら百万回くらいツっ込みたいが、当時はなんだか脱力感だけが
残ったように記憶している。とりあえず他のメンツのみんなとなんとか口裏を合わせて、月例会議に二名とも
欠席をするという大修羅場を乗り切った。かつてウチの部署がこれほど一丸となって強固なバリケードを
築いた事があっただろうか、という見事なチームワークだった。

殿方って不思議ですね。普段仕事でチームブレイをしても気が合わないのにどうして
風俗とか男性のサガが絡むとああも共感し合えるのでしょう。
それとも大事な新人君を守らんがための先輩・同胞としての愛???

(それほど当時新卒くんが貴重材だったか、というと・・・・・・覚えていません。)


そういえばあれは、年末だったのか。・・・・・・


その後、部門内で正式に「ウイークデーの風俗出入り全面禁止」 令 をしいた。
罰則は

「遠距離[揺れるハート]している彼女にバラす。」

というものだった。

2人とも、今では結構イイ立場になって ヒトを遣っているらしい。
当時の遠・カノとどうなったのかは不明だが

断言していい。
風俗通いはヤメてない、と思う。



thCA3BELJS.jpg

画像は本文とは関係ありません。ええ。・・・

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コメント 4

rtfk

こんばんは^^)
オトコの立場であまりツッこんだコメントはしかねますが(笑)
若いの二人揃って・・・だから 余計にエスカレートしたんでしょうね☆
仲間がいると盛り上がるものですよねぇ^^)
一人だとそこまで熱中しないでしょうから~☆
一応小生も立場上その辺の話題には事欠かないのですが
R60という勝手なラインを引いております。。。。
刺激が強すぎて読者が減ってはまずいので~(爆)
でも今度思い出しながら記事書いてみようかなぁ(汗)


by rtfk (2012-12-04 20:25) 

cassis

●rtfk さま こんばんわ^-^。

R60ですかぁ さもあらん・・・ボーダーは大事になさってください。
え、『事欠かない』、ってまさかご本人様ではないですよねv( ̄∇ ̄)?
殿方には是非にもご検分を色々と伺ってみたい分野ながら。。。
読者が減っては確かにまずいので、
いずれの機会にかこっそりと・・・・も なかなか難しい昨今、
いっそテレパシーででも送っといて下さい・・・by スピリチュアルcassis.

rtftさんとこでそんな記事組んだら、ちょっとセンセーショナルですね(爆)


by cassis (2012-12-04 23:36) 

ryang

はぁぁ~~ なるほど。

はっ、私も乙女だったハズです。
男性の膀胱留置カテーテルは女性看護師はやらない、
という鉄の掟のようなものがありましたが、今や女性医師も増え
モタモタと時間を掛けて入れてくれるメンズを待っていたら
業務が進まない→自分で入れることに抵抗もなくなりました。
(しかもナニゲに上手いっていう...) いや、淡々と。

ピンクの看板のお店のナースもどきを
想像した殿方、「はずかしい☆」とか言ってる場合じゃない。
生きろ。必死に生きろっ。
by ryang (2012-12-05 01:25) 

cassis

●ryang さま お疲れ様です。^-^

『盲腸の手術時に剃るか剃らないか』 といった都市伝説? が
第二次性徴の頃には盛んに繰り出されたものですが
・・・・・・。

なるほどぉ。 カテーテル、ですか。・・・
             (余韻を愉しむ)  
いつものことながら
現場を生きる方のライブな声には目を開かれる思いが致します。
執着と羞恥のボーダーライン上に喘ぐ患者を導くツケモノさまが
救国の聖女のように見えまする。

by cassis (2012-12-05 13:22) 

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