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doll [人形のこと]

「人形のこと」。


自身もときたま 人形を創るのですが

すーぱーなちゅらるなお話で ありがちな

創った人形に魂(たましい)がこもる ・・・とか言う話は好きじゃないです。



だけど、好きで好きで 手に入れた人形に魂(たましい)がこもる、というのなら
別なのです。
有り得ることだな、と思う。正当な権利、とまで云っちゃうよ。お金出したんだものね。
それでなくて なんぞ『人形愛』か。 (勝手に)

そういうわけで、まぁ、作る側が、勝手に魂(たましい)込めたらいかんよなぁ、とは常に
思っています。

無垢の状態でもらわれていくのが 人形の使命だと思います。ワタシも。
というのは 何処かの誰か(人形師)がやはり、同様のことを言っていたような気が。

ウケウリです。


DSC_0030.jpg

着物は頂き物。麗しい素敵なお仕立てです。


もっとも、ワタシの製作したものは もらわれた試しがありません。
 
半年近く、製作過程を費やすと 自分の意志とは無関係に
どうしても 幾ばくかの思い入れが 入ってしまうので

「これぞ、無垢!」 と思えた試しもありません。

仕上がった途端、恥ずかしくなって 押し入れ深く隠してしまいたい衝動にかられ(^_^;)・・・・・・。

(あ、そうそう、出来上がりを見せるたびに師匠には鼻で笑われてました。)(閑話休題)

「欲しい」と 云ってくれる奇特なヒトも 居ないではないのだけれど・・・
気安く売れるような金額設定が出来ない、という問題もあります。

仮にオーダーを受けたとして六ヶ月。
依頼したほうが 恐縮するくらいに充分の月日が流れて 完成を見るのです。・・・
あんびりーばぼ。なんて地道すぎる作業。気が遠くなる~・・・

粘土からねちねち作るため、一つ一つが、完全オリジナル、一点もの、になってしまうという
弊害も生じます。

「一点もの」という響きがもう、イヤで仕方が無いのですが
師匠から、原型から型を起こす、という作業を学んでおりません。

(・・・そして、学ばないまま、で終えそうな予感。)

独学で今後は進めていくしか無いようなので。これはワタクシ側の事情により。

それにはちょっと時間が要りそうなので、・・・・ 当分、手元から自作人形が旅立つ気配はありません。
いろいろあって、充電にはちょい、時間がかかりそうですが



そのうち 量産体制を組んで 作るぞ人形。
(そしてKさんに売りつけようと密かに画策中。)
 


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ryang

ムフフ なんかわかります。
手作り、魂込もらないように私も気をつけてます。
子供の頃からさんざん魂込められたものを持たされてきた身としては
「しんどい」この一言に尽きますw

私の作った小物を、欲しいと言ってくれる奇特な人には
「どうか捨てられない義務感だけは持たないでいただきたい」と
消耗品であることを念押しして材料費をいただきますが
依頼された時に、「いいよ!」と作ってあげられる人とダメな人がいる時点で
ヘンな魂がこもってる気がします(> <

そのうちそんなもん関係なく、技術料が加算できるぐらいのもんが
作れるようになればいいんだけどな~とか思いつつ
お時給換算するとぶっ飛んだ金額になるぐらい
やたら時間ばっかりかかって累積赤字ハンパないです(^^;
by ryang (2013-04-16 17:28) 

cassis

●ryang さま ありがとうございます^-^。

そうそう、捨てられないものをもらう辛さ、とでもいいましょうか。
ウチも母が手作り大好き派でした。しかも他の誰と比べても完璧!という状態に仕上げてから、「ほら、これをあげるからこころしてもらえ。」と。
・・・じつにしんどいw

ワタシは誰かにモノを「タダ」でもらうのがいまだに駄目で、とくにはハンドメイドは頼んででもお金をもらってもらいます。「変なヒト」と思われてると思います。
でも、それでやっと不要になったときには捨てられるような気がするので。 それを考えると、やっぱり自分のものをあげるのは辛い。
消耗品か、と問われると難しいし、捨てにくそうだしw
ときどき、布とデザインを持ち込みで「作って」 と云う人がいて
(ぬいぐるみとか) それだとなんだか気がラクなんですよね。

これ、というモノ(商品)があれば、いっそオーダー表を作ってここからどうぞ、とピッピッとチェックしてもらえばラクかもしれませんよね。
・・・ワタクシはツケモノさんのあのバッグは、充分販売できると思う。
専門性、って付加価値ですよ。うん。

by cassis (2013-04-17 17:32) 

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