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『かちかち山』考。 [記憶]

息子が図書館から借りた本を眺めながらふと
遠い日      (・・・うーん 遠すぎる。)

かつて自分で借りた図書室の本を思い起こし



(※ちょっと 変換1度目で「重いお腰」って出たけどどーいう事???)


閑話休題。


息子に頼んで借りてもらいました
昔話。
ずっと心に引っかかっている数話の中の

1つ

『かちかち山』。

良いじいさんとばあさんが悪いたぬきに騙されてひどい目に合って
・・・というかばあさんが惨殺されて

その話を聞いたウサギが泣いて悔しがって
ばあさんの敵(かたき)をとる、というもの

P1070233.JPG


息子が借りてくれた本の中では

じいさんが畑に悪さをするたぬきを懲らしめの為に木に縛り付けたが

たぬきはじいさんの不在を狙って言葉巧みにばあさんを騙し、
手足を自由にさせたあと
ばあさんを薪で殴り殺して逃走する というものだった

あれ、ちょっと違うぞ と思ってト書きを読んだら
内容について改定を加えた旨 作者の松谷さんの一文が添えてあった。

そう、ワタシがかつて読んだ時の内容は

たぬきがばあさんを騙して自由になった後
ばあさんを撲殺し
ばあさんを大なべで煮て「ばば汁」をこしらえた後
何食わぬ顔でばあさんに成りすまし 
仕事から帰ったじいさんにそれを食わせる というものだったのだ

そうと知らずに「旨いうまい」と鍋を食すじいさんに
「台所の流しの下を見てみろ」と ほくそ笑んで告げて後
正体を現して遁走する
流しの下には ばあさんの頭蓋骨やらあばら骨やらが転がって・・・・・
という

なんともスプラッタな上にグロい展開で
子供心にも震え上がったものだった
しかしこのお話を生涯のトラウマとすることにも幼い心は耐えられず
何とかストーリーを正当化する努力をした

じいさんだってイケなかったんだ たぬきを縛った上に
夜にはたぬき汁にしてばあさんと2人で食べてしまうつもりだったのだから

しかもたぬきの罪状は
「じいさんの畑に蒔いた種を食ってしまう」という
せいぜい執行猶予付3年程度の内容だったから
命を取られるまでは重すぎると思うとか

たぬきにしてみれば正当防衛だ、とか
それでもどうにも 流しの下のばあさんの頭蓋骨とか
ばば汁を口にしたじいさんに「やぁい、食ったな」というくだりとか

ばあさんを殺してはいだ皮をかぶって化けるとか

んぎゃ。あかん。[どんっ(衝撃)][どんっ(衝撃)][どんっ(衝撃)]


・・・それが「ばあさんを薪で殴って殺した」   (いや、まぁこれはこれでヒドいんだが)
となってて

なんだろな いいところで  (いいのか) 

この続きはWebでとやられ・・・いや違うな

ドラマ本編の最終回で
この続きはムービーで とされ・・・


いや話がどこかに行ってしまいそうなのでそれはそれでおいといて
なんだろ  当時のワタシのあの懊悩をともに感じてくれる世代は今後出ないのかと


もっともこの後のうさぎのピカレスクっぷりは相変わらずフルってて
過剰防衛極まれりといったリベンジ攻勢に出てくるので
しまいにたぬきに同情してしまうあたりアタシもなんだかなぁ。
うんそのあたりは当時のままだったわ

背中の薪に火をつけて知らん顔したり
その上から薬と称してからしを塗りつけたり
しかもやったのは自分じゃない、赤の他人の空似であると
死んだばあさんを思って涙を流したうさぎと同一とは思えない
もの凄さ ひとでなし加減      (いや人じゃないうさぎだし)

しかもじいさんにやられるならまだしも
うさぎ
何の縁もゆかりも無いのに


最後泥の船とともに沈んでしまうたぬきを見ながら
うさぎは何を思うのだろうと
当時もずっと割り切れない思いを抱えてついに
読書感想文の課題のつもりで借りたこのお話については
書けなかったのだった           


(怠慢ではありません)


ン十年後
息子に読むことを強要もしなかった。

(どうせヤツらは『サバイバルシリーズなんちゃら』という
隣国の絵描きに書かせたベストセラー読み物しか興味無いんだし)

うさぎがじいさんに同情して泣く下りも嘘っぽいし
ワタシの中ではうさぎは単なるサディストで
日頃たぬきにこんなことしてやりたいと思っていたことを
実現するいい機会だとおも・・・・・

わなかった、とも云えないだろう

太宰治が奇しくも男女の恋愛に模してこのかちかち山を物語りに描いているが

なるほどな、ニヤリ


・・・と思うほどには男女の機微に長けてないcassisなのよ。


・・・・・・・・。

ちなみに実の母親に「姥捨て山」とののしられた過日の経緯を持つ不肖の娘が
『かちかち山』に言及する是非を問われれば

ケッ

と天に唾するしかない



それは吐いた者にふりかかる




(注: ウチの母親とばば汁に一切リレーションを持たせるつもりはございません。・・・ええ。決して)


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Chiffon

「かちかち山」ってこんな話だった?!
とあらすじを読んで驚きました。
倍返し?100倍返し?
単純にたぬきが薪をもって、人を叩けるのか?という段階でツッコミたくなりましたが。
この話の中で一番悪いのは、やっぱりウサギに見えます。
by Chiffon (2013-12-25 21:51) 

cassis

●Chiffon さま 有り難うございます^-^。

アドベント楽しませていただき感謝です♪

『かちかち山』 この絵本の作者である松谷先生も
書くのにためらわれる作品と云われていました。
グリムの残酷さよりもっと原始の力の躍動を感じます。
(暗い意味で)

太宰が思ったようにワタシもこのうさぎは
何故だか女性のように思えます。

by cassis (2013-12-26 00:12) 

ryang

あら、コメントしたはずが残っていませんでした。

昔の白雪姫もシンデレラも、今は「なかよく暮らしました」
になっているものがありますよね。
カチカチ山も、多少マイルドになっているんですね。

私もウサギは女だと思います。
タヌキに、そこまで仕返しを代行してあげるだけの
なにかを持っていたのだろう。とか思います(^^;
あれだけやったらスッキリするだろうなー、なんて
性格の悪さがにじみ出るツケモノです。
by ryang (2013-12-28 01:53) 

cassis

●ryang さま ありがとうございます^-^。

コメント消えましたか? あれま。
当店の不手際だったら何卒ご容赦。

シンデレラの落ちは凄いと思いましたよー。
やっぱり倍返しも過ぎるというかアチラは
報復に対する概念がハンパ無いですね。
『本当は怖いおとぎ話』系も面白いですが
日本人に生まれたからにはワタクシは 今
『子守りうた』が 面白いなぁ、と思っています

なんていうか、東北地方がイイです。・・・凄惨で(爆

by cassis (2013-12-28 20:38) 

獏

今年もお世話になりました^^)
本日でブログ納め致します(@@;))☆
良い年をお迎えくださいませ☆♬

by 獏 (2013-12-30 06:19) 

cassis

●獏 さま ありがとうございます^-^。

来年もぼちぼちよろしくお願い申し上げ奉ります 
ご自宅にて四足歩行を伸ばしてごゆるりと
お寛ぎあそばされますことを。

爆走ならぬ 「獏走」で v(。・ω・。)ィェィ
(我ながら意味不明です)



by cassis (2013-12-30 16:56) 

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