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葬儀狂走曲。(その2・お布施編-②) [遠距離介護]

父の葬儀にあたり 叔父から口酸っぱく

「お布施のことは前もって確認しておいた方がいい」 といわれていた。

あってないような金額設定
それでも払わなくてはならない
それならぶっちゃけ訊いてしまえば早い。
そこで

叔父とワタシとで両方の詰めろ作戦で訊く事にした

打ち合わせがひとしきり終わった後

1人になった若方丈を 「あの」 と捕まえ

「・・・それで お布施はいかほど・・・」 と

訊いてはいけない。 なぜならお布施は支払う方の気持ちなので
気持の値段を訊いてはいけない、というのが このあたりのオキテなのだ


そこで

「あの・・・だいたい当家と同じ程度のお式でやられていた他家では
如何程 お布施を差し上げて居られたのか参考までに伺わせてくださいませんか」 と

ここまで慇懃(いんぎん)に訊いて見ると

「そうですねぇ、最近伺ったお宅ですと・・・」 と
あくまで一事例を 挙げてくださる (ありがたいこって)

火葬場から戻り
今はコンパクトな器に ちんまりと納まった父を 仏前に祀り

そうして 若 とワタシが(後手に電卓を隠して)
相談中

居士 となることで
2●万円 余分にかかりました~(・・・と書けば 判りやすいかな)

1度出したら無限に続く ループ。
先に亡くなった叔父は この点を果たして知っていたのか
・・・(コックリさんで呼び出して問い詰めたくなる)


もしもワタシたちの時も そうなのだとしたらもう
ホンッッットに  散骨でいい

いっそ その辺に蒔いてくれと (泣) ・・・立派な畑の肥料になりますから



さておき 当時に戻れば

具体的な金額の示唆があったので それで GO! ということで
叔父の用意してくれた

方丈様用
若 用
2グレードの キラッキラのお布施袋の 内袋の中に

ひぃ、ふぅ、み・・・・間違いの無いようにキッチリ数えた札束を入れ

(※スタートから終止 私のやることは札びらを数えることだった)

まだ温かい父の骨が入った骨壷と遺影を持って いざ 寺へ 葬儀会場へ



坊さん2人の読経はやはり 思っていたよりずっと 地味だったけど
それなりに力の入ったもので 悪くなかった
さておき

もうすぐお斎の場へ移動しますよ、のタイミングで
例のお布施袋を ふくさに用意して移動支度をしていたところ
叔父が

「・・・さっき 若に自分の方でも確認したけれど 金額はあっているかな?」
「え、最初の金額は●●円でしたが」
「・・自分の訊いたときは ××円、といっとったがな」
「ぎぇぇぇぇっ」(※ワタシの声)

これからお斎の場についてお渡しするのに 金額が アップしてるぞぉぉぉっ



ていうか同んなじ人に 確認して 何故に金額が違うーーーーーーーーー!!!!!!!!!


・・・喪服と電卓と諸費用の入ったでっかいバッグを慌てて
寺の厨に持ち込んで、関係者がいるのを見て取って 慌てて引き返し
・・・寺の厠(トイレ)に篭もって

1度 包んだお布施袋を シワのつかないように丹念に広げて
(※しつこいようですが 厠(トイレ)の中です)

もうなにがなんだかわからないまま 予算の茶封筒の中から 数万円抜き出して
包みなおす・・・)

喪服のオンナ1人。 ちくそー 神様、仏様。・・・・いぢわるっっっっっ


・・・・・・。

脇を 涼しい顔をして 若方丈が通り過ぎる。
悔しいのでこれみよがしに

「お世話になりまぁぁぁ~す」 とかわけのわからない挨拶を返す。



結果的に 少々よれた お布施袋はこの後 無事に
方丈様と 若の 手に渡った。

つかの間の戦友だった お布施袋よ さらば。



(お布施はお斎の場で そろそろ坊さんが帰られる、というタイミングで
お盆に入れて正面から 渡します。くれぐれも 「あのコレ・・・」と 
人に見えないように渡す種類のものではありません。堂々とね。)


お渡しした後、 その場で簡便な読経をしていただきます。
(もちろん領収書なぞは もらえません。欲しいけどな。)




今日一日で 胃袋に 32㎜口径の 穴があいた cassis でした。

お斎の会場で供される 料理の数々
ココの生そばは美味しい、とかなんとか 食事が喉をとおる人々が
心底羨ましかったです。

ちなみにこの日、さっそく 次回の? 『四十九日の儀』 の打診がありました


なむなむ~[もうやだ~(悲しい顔)]




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