プロローグ夏休み。：ｃａｓｓｉｓの日常：SSブログ

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プロローグ夏休み。　[家族のこと] [編集]

夏休みに入ったので、眼に入るものと云えば
いつものリビングの風景　プラス　小学生の息子　(汗臭仕様)　。

１分１秒を惜しんで夏休みを全力で満喫しようとしている息子はしかし
中途半端に長い自由時間をもらってしまい　何をしていいのか
自分でも方向を見失ってしまって　いい意味で(?)　暴走しているようだ。

朝は四時半から起き出して　(ほとんど暴徒化)
折り紙だ　読書だ　
ラジオ体操の時間までに既にフルスロットル状態で
羨ましくもある。

学校サイドでは夏休みの導入編として　
やれ　鼓笛の練習だ
プールだ　図書館だと

親御と子供の夏の関わりについて　スムースにいけるよう
誠心誠意　プログラミングしてくれているようだね

朝からずっと　顔つき合わせていても
あたら血の繋がってる分
旦那ほどには冷静に観察出来ないというか

何かやらかされれば　すぐに頭に血が上るのはコチラだから
クッション材は多いほどヨロシイと思う。

かたや
午前中から学校と家を往復行ったり来たりは　大変だなぁとも思う。
休み中の学校についても
「自分で歩いていくこと」　が　御約束になっているらしい
でもなぁ

世の中物騒な上に
夏休みとはいえ　平日日中の宅地造成地なんて　表に出てる人は少ないし
タダでさえ人気の少ない　道路を子供が一人で歩いているのは
ワタシでなくとも心配になってしまう…というのは親馬鹿でせうか。

(近頃の子供って　夏休みに学校に行くくらいでは　誘い合わせたりしないんですね)

息子と食事中の話題で学校での「鼓笛」の活動に及んだとき
自分がやりたい楽器の話になり
それから　楽器の種類とパートの話になり
アルトやらテノールやらの音楽用語の話になった。

それから
なぜだか　男の人のソプラノっているの?　という話になり
母は精一杯のウンチクで　近代以前のヨーロッパに普及した去勢された男性歌手のカストラートの話しを
してあげた。
そこから波及して　古代中国は宦官の話しにまで及んだ。

ビビる息子。

そして　思春期になれば男の子は　「声変わり」　という時期を経て
早い話

「…とーちゃんみたいなおじさんの声になるんだね?」　

ものすごいハートアタックを受けた模様。
しばし考えた後で

「…僕、今のうちに沢山カラオケ行っとこう…」　という結論を導き出したようだ

またしばしのち　思い出したように

「ねーねー

羽生(はぶ) さんて」

(※　将棋キッズは　アイドル(偶像)　をしてあたかも所有物の如く「さんづけ」　する。)

「…声、高いよね…?」

オ

オマエ将棋界の生き神様に向って今、吐いてはならない凄まじい斜め上からの暴言を!!!!!　
　　Σ(ﾟДﾟ|||)━━!!

あんぐりする母親を尻目に

「ぼく、早速明日友達にこのことを教えてあげよう。…そして反応を見よう。」　だと。

…

「そいで　かーちゃん。　今の阿部せーけん、のかんぼー長官って　宦官と同じくらいエラい?」

誤った方向からのエッセンスがことさら鮮明に記憶にスタンプされているようだ。

またロクでもないことを教えて……

相方の苦虫顔が見えるようである。　　　……知らんもんね。　v(￣∇￣)　