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母を病院につれて行く。 [遠距離介護(母。)]

早朝 家族全員5時起きして出発。

我が母を再度 実家から小1時間の総合病院へ連れて行く日程です。


目的: 前回の検査結果の説明を訊きに行く。




当の母親はこの日が来るのを 
「判決が下る当日」 くらいに怯えているらしいのは
施設の担当さんのお話その他で 漏れ聞いておりました。
(へっ)


ともあれ、結果は受け止めねばならぬ。

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予約時間より40分以上早く到着。

受付したならば
早々に 「内科受付までどうぞ。早くても診てもらえますからね^-^」

ありがたや。



思っていた以上に早く名前を呼ばれて診察室へぞろぞろ入る我々(旦那とワタシと母親とそして息子)。


「早速ですが、前回お話しました、
…もしも 透析の必要が生じた場合のご家族の意志について…」

しーーん。…
一瞬の間だが 長く感じる。


※当の本人さまに  『考えてみた?』 の問いに対し

「そんなこと、これっぽっちも考えられないっ」 

『ボケ偽装』 。

この期に及んで 誰かが代って考えてくれるのだと
頑なに信じております。


再度 しーーーーん……


居たたまれず 何か切り出そうとするより先に先生が


「…ですよねぇ。 そんなに急に訊かれて答えの出る問題じゃありませんよねぇ。」


そのとき、我が相方が

「そのときが来て、当人が辛くなく日々を送れる方法があれば最優先にしたいです」

的なコトを云ってくれたので
(当の母親は意味が判っていたかどうかは不明)


先生も

「そうですね。そのときが来てからでないと、誰も答えの出せない問題かもしれませんしね。…」

「ま実際、そん時になったら、ということでね。(笑)」



この先生、 イイなぁ。
今の病院の母の主治医も 評判は悪くない先生らしいが
どうにも 治療優先なのが 気になっていた。


「数値が良くなるなら 本人にとってそれがベストだろう」 というのは
必ずしも全ての枝道がそのことに伴って良くなる、
ということではないのではなかろうか。


なんかちがう、という思いでいたけれど
ここにいたって 今回たまたま巡り会った先生は 家族の心の余白、みたいなものを
推し量ってくれてる気がする。
人付き合いなら当たり前、の お互いの歩み寄り、みたいなものは
病院とのお付き合い(それからついでに云っておくと 寺関係)
は ワタシの知る限り、そういうの一切 無かった 気が  する。…


それはまぁ、当たり前のことなんだろうけど
なんかこー、一時代前、というか
ドラマなんかでよくありそうな 立場の弱げな
椅子の前でビクビクしている家族、みたいな構図がいまだ幅を利かせていることに
ずっと 割り切れなさを感じていたものだから

(田舎の先生は 特にエラいよ。態●がね) (← 偏見含む)


患者も家族も
いつも なにか 「追い詰められ」 てて
「さぁ、答えを出せ! イチバン正しいと思う答えを出せ」 
と 迫られているかのような そーいう感じが なんか息苦しかった。



阿吽の呼吸、といったらアレなんだろうけど、今回は上手い所で
家族と当人の 嫌な云い方でなく聞こえればいいのだが
「逃げ場」  あるいはおとし処、 へ導いてくれてるように 感じたのだった。
ま、気のせいかもしれないけれど


少なくとも 「追い詰められ」 感は 無かった。

そんなわけで、

「実際に具合が悪くなってからご当人の希望と ご家族のご判断、ということで、ね。」

最善の道が通れれば、低空飛行のまま、全うできる可能性もあるようなので
(単に腎臓由来の事由でない、というだけですが)


当面 母は現状維持でいられることになった。…あぁ嬉しや。

ホントは 時間が早かったので施設に戻れば母親は食事にありつけたのだが
当人が強く外食を希望したので
それに沿うことにした。
(お前達もワタシがおごるんだからその方が嬉しいだろう、というし)



帰りは 回転寿司に寄った。
母親は 生まれて初めての回転寿司だったという。
たったの一皿半だけ 食べた。


おそらくさっぱりシステムが判っていない母親に 孫が皿接待係となって世話を焼く形。
その様子をぼんやり薄目で見さえすれば
なんかもう 麗しい家族像なんだろな。



今回こそ母親に食事前と後のクスリを忘れずに服用してもらった。
(前回はサッパリ忘れた)


施設に帰って 職員と話をし
最近の様子などを訊くと


やはりじわっ じわっ と見当識障害の波が
ときおり高く押寄せてくるらしい。
特に今回のように身の上に何か変化の兆しが見えると
度合いが激しくなる。

「現状維持」 の言葉に スタッフも安心してくれたらしい。
(とはいえ食事制限が若干従来より厳しくなるだろう)


帰り際、 母がガソリン代を寄こした。

そして
もうすぐ台風が来そうだ、という話しをしていたとき


「ワタシはココにいる限り、台風がこようが なにがあろうが 寂しいとか怖いというキモチに
なったことがないよ。」

と何気なく口にした。


そうそう  ワタシたちも母がココにいる限り、

やれ転んだ、とか 火の始末だ、とか
そういう諸々、一切の心配をしなくて済むのだ。
ましてや台風で心細いだろう、とかね。


有り難いことだ。


とりあえず年内、もう一回 定期健診に先の病院に行く予定。
病院が土曜日に診てくれるのも 有り難い。


次は12月。  雪が少ないといいな。




(※ 参考までに書いておきますが、母親を定期的に病院に連れて行く、というだけなら
なにも 「離れていても家族の責務」 というわけでなく
例えばウチの場合が以前に取っていた方法であれば
介護タクシー + シルバー人材 等を使うことで
馴れた人が馴れた手で 連れて行ってくれるし 診察まで付き添ってくれたりしてました。
(力仕事以外だと意外と使えるシルバー人材)

今回3ヶ月というシフトがたまたま続くので 我々が実家に見(まみ)えるタイミングとして
適当な期間だから早起きして行ってるだけなので
かならずしも ご家族で送迎する方法しかないわけではないということを
申し添えておきます。特に遠距離からご家族を心配されている方へ。)

(蛇足ながら。)



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コメント 2

某かんりにん

cassisさん、こんにちは。

患者家族を追い詰めないお医者さんでよかったですね。旦那さんもナイスフォロー♪優しいですね^^

お母様の言葉、ジーンときました。ウチの母も言います。ココに居るから、ちっとも不安はないよって。
それと、回転寿司も初めて行きました。やっぱり、孫がお皿を取ってました。笑
by 某かんりにん (2014-11-01 01:31) 

cassis

●某かんりにん さま 有り難うございます^-^。

不思議なもので 某かんりにん様のサイトに於けるつぶやきが
「アレ、ワタシがココでこんなこと書いてる…?」
(ワケないんですが) というほど同じエピソードがあったりしてw

時々不思議な気持ちになります。

コレからの人達が『同じだな」と感じてくれたら
「色々あってもよい形に行けるよ」 と云えるように
……なりたいなぁ、なれるかなぁ。 まだまだ 発展途上。

by cassis (2014-11-01 10:14) 

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