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超絶ビビり猫。 [猫のこと]



これは我が家の猫のお話です。


(※ここんとこ婆さんの話ばっかり続いて書く方も大概くさくさしておりましたので
一服の清涼剤を for 自分)


昨年11月から飼い始めて早いもので8ヶ月にならんとしております。
我が家の猫(※オス)。

それ以前

この次も
飼うならやはりメス猫が良い(※前に長く飼ったのはメスだった)
と思っていたワタシ

どうせなら個人の趣味的に

オリエンタルな三毛猫が良い

子猫からだと猫生を全うできるまで面倒を見れる保証もないので
(前のが20年余り生きたのでそのくらいの試算をして)

成年頃の猫が良いな


などと


真の猫好き(?)からぶん殴られそうな個人的条件のリストアップをして
あちらこちらそれとなくリサーチを続けておりましたが
なかなか条件に合う猫(コ)は現れず

日々の雑事に追われてると真剣に何処かに捜しに行こう
(ネットの あげます情報 とか 譲渡会 とか)
なんて気持ちもだんだんに薄らいでいきます。

このまま縁のないのもまた縁の内かなぁ…なぞと。
(わからんわ)


そんなある日のこと。


会社の同僚某が
「(同じく会社の某である)
Sさんが
子猫の貰い手を捜しているらしい」
との情報を提供してくれた。

「…三毛猫じゃないらしいけどね~。
でもほら、ものは試し。…写真見せてもらったら?」

写真なんか見たら引けなくなって飼うハメになるかもしれないじゃないか、
という一般論はおいといて


見せていただきました。


二匹の子猫の兄弟(オス)。

なんか「幸薄げな」という言葉しか思い浮かばない
しょんぼり表情の
白黒猫と

ワイルドな雰囲気かつ可愛味を押し出す
鯖トラ猫

の二匹が
母猫の庇護下一年未満の仔猫・然として
可愛らしくちんまりと写真に納まっていた。

当然ワイルド且つ可愛げな方に興味が湧く…



とお思いでしょうが さにはあらず。

昔からワタクシは

君が光なら僕は影」の方

主人公ならぬライバルの方
すなはち

オスカルではなく アンドレに

キャンディではなく イライザに

魔女っ子メグではなく ノンに

(※ついてこれないひとはただ頷いていればよろし)


強すぎるシンパシーを感じてしまうヒトでした つまり



「…この薄幸そうな白黒くんがワタシを呼んでいる」

(※ような気がする)



という思い込みが頭から離れなくなってしまったのであります。

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もちろん思いなおせ という理性の声にも耳を傾けはしたもんです。


でも写真を見れば見るほど あるとは思わなかった母性本能が
(for 猫オンリーか)

グググっと 持ち上がる。

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そんなわけで
一週間近く悩んで家族会議も開いた末に

あの子を貰い受けよう


そう結論を出した。

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ところで飼い主に訊いたところ

実は

兄弟いっぺんに貰って欲しいという



というのも 野良の身の上から家に引き取る際
ヒト受けの良さそうな鯖トラくん
は すんなりと捕獲できたが

薄幸少年白黒くん は

鯖トラ捕獲後 思いもよらぬ強靭な抵抗を見せ
隙あらば 兄弟を自ら奪還すべく
その場から撤退することなく 果敢にアタックしてきたという

彼のファイトに 捕獲担当の飼い主の息子さんが
すっかり感服し
(※結果的に二匹とも捕獲成功したのだが)


兄弟の絆の深さに感動も し

「できれば二匹一緒に引き取ってくれる人に譲ってくれまいか」と

飼い主某(母親)に 言伝てていたらしい


だがしかし
当の我が家とて 猫飼い現役時代は随分前のことになっていて
いきなり二匹同時というのはなぁ…

しばらく躊躇したり

思い切って仕切り直し(考え直し) てみるか
など

色々とあったのだが

結果的に貴方なら、との飼い主・某の信頼のもと
一匹だけで譲ってもらえることとなった。

以下事前に行われた飼い主・某の提案による初対面の儀の
あらましである。

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猫母と猫弟の愛想の良い歓待ぶりと対照的に
当の猫・白黒くんは

ソファの向こう側に隠れたまま 頑として出てこない。

そもそもキミに会いに来たのだよ?
なのに

飼い主・某が そしてその息子さんが如何に声掛け 手を出し
尻を押そうとも 

出てくる気配無く

こちらとしても如何ともしがたく手を出しあぐねた挙句
もうこの辺で 今日は引き揚げよう、と
帰り支度をしていた頃
意を決した? 飼い主の息子さんがソファの隙間に自身をねじ込むようにして
引っ張り出した

小さくはかなげなほわほわな
白黒ぶち猫一匹。

月齢まだ三か月。あたかも花びらの中で震える親指姫・然として


そう、そうなんだよ このいかにも如何にも…
な風情がワタシのハートをわし掴んで離さない

くぅぅ…



思えば。

あの時。


元の飼い主が チラ と済まなそうな顔で

「…考え直してもいいよ…?

この子、ちょっと飼いづらいかもしれないから…」


そうよな。

弟猫のしましまくんは好奇心いっぱいな目で
こちらをのぞきこんだり頭をこすりつけたり
友好ムード一杯なのに対して

白黒くんは我々の帰る時間のギリギリまで
震えながらも隙あらば自分掴んでいる手の中から飛び出そうと身構えていた。
その間一度も人様と目を合わせようともしない
徹底したヒト・キライ ぶりだった。

この子を
母猫と切り離して 予定日にお持ち帰りすることなどできるのか…
黒雲のような不安が。

それでも引き取りに行く予定日までにできる限りの準備を、と
猫グッズの買い揃えはもとより
部屋の配置換えだの
家族のフォーメーションだの(?)

確認する日々だった。

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しかして
予定日の数日前に 飼い主・某が

「私がお宅まで連れて行きます」 と。

兄弟一緒で最後のドライブを楽しませてあげたい、と
自家用車に乗せて 連れてきてくれたのでした。

これが最期の別れになるとも知らずじゃれあう兄弟猫

引き離したときに元・飼い主・某が
涙ぐんでいたのが印象的だった

そうだよね 今日見ていた景色と 明日から見る景色が違うハズなのは
どちらも同じだからね

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猫飼いの常として

今日 やってきた猫が 如何に人に慣れていなかろうとも
どんなに隅っこに隠れるようにしていようとも

まぁ 一日もあれば 少なくとも隠れた場所から出てくるな、とは
思いますよね?


で、↑この日からウチの猫になった白黒の彼、の場合も

一日半、かかりましたけど
隠れた場所から自分で出てきて
さっそく家族にじゃれつき始めたので

よしよし、フツーにイケるじゃん、と思っておりましたのですが


一か月過ぎて


宅急便の ピンポーーン!!

…インターホンの音にビビって
半日 二階の寝室に隠れ
回覧板を届けに来てくれた近所の(※猫好き)主婦の

「猫ちゃんいるんだって~? [黒ハート]
の 声色にビビって

半日 押し入れに籠り
家族なじみの保険屋さんの訪問時に至っては

恐怖のあまり 終日 寝室の布団の中で固まって動けなくなっている


ビビリにもほどがあるだろ


そういうわけで
彼の我が家での別名が決まった。


まぁ 不名誉とかそういうアレは 抜きにして

逆・ピンポンダッシュ猫』。


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ryang

わぁー
更新お待ちしてましたー!
白黒ちゃんにはそのような経緯が!!
かわいい猫ちゃんですねー

実は私、また黒猫のチビを捕獲してしてしまいました...
by ryang (2018-11-19 12:42) 

cassis

● ryangさま 有難うございます^-^

どっこいしぶとく生きております。
逆・ピンポンダッシュは相変わらずですが
家族には図々しいほど甘える猫になりました。
…ツケモノさんのとこはもう『シェルター』と呼んでも
良いレベルになってますね ('◇')ゞ

by cassis (2018-11-19 22:54) 

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