母、ギリ退院。 [遠距離介護(母。)]
そりゃ
五日間くらい~一週間かな、
からの
十日間 が
二週間 になった頃にはさすがの鉄面皮の家族(※一人娘長女)も
焦りを感じずにはおられません
退院の期日に際し今回の家族(=ワタシ) の立場は
入院患者A(=母) の身柄に関し
その退院に関する見解を
施設と病院双方について
仲介する
という実に微妙かつ主従複雑な事態のどストライクであるからだ。
で
右往左往の中で焦りが高じ、病院に探り? を入れたりしてみる。
「あのー、退院なんですけど、いつごろになりそうですかね?」
「そうですね、先生に訊いてみないとなんとも…」
あぁ、そうですか、と 引き下がり三日くらい。
施設の方に 「連絡は来ましたか?」
まだです、と。
そしてまた病院の方に探りを入れる。
看護士さん曰く、まだのようですが、来週くらいには…と。
さらにさらに十日がたち…
「どうでしょう、あれから十日経ちましたが、退院の方は…」
「ちょっと待ってくださいね。…
あ、もう先生からは
とっくに退院の許可が出てますね。
それでは退院はいつが良いか施設の担当の方と相談しましょう。」
MSNとやらのシステムで、受け入れ側の施設と病院側とで、退院後の本人の生活に
ある程度の目安が立つよう双方での相談やら申し入れやら必用らしい。
さらに三日・四日と経っていく。
(※その間の行ったり来たりは別の記事に譲る)
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そしてとうとう退院の日。
日曜日にしてもらったので、息子と旦那と三人で迎えにきた。
(それとあらかじめ定時に予約していた介護タクシー)
病室に行ったら母は座ったまま前のめりになって眠っていた。
看護士曰く
「お母さま、前にも一度あったんだけどね
…15時間くらい食事も摂らずに平気で寝てしまうんですよ。
今日は退院するというお仕事があるのだから
御家族さんで起こしてやってください」
さらっと15時間とか …なにそれ一体。なんか
それ大丈夫なやつ…? (;^_^A
取り合えず、三人して声を掛けたり体を揺すったりして
母は
真空管のラジオみたいに (ふ、古い…)
徐々に内部に明かりがともるようにして 意識を取り戻した。
着替えさせ、靴を履かせて
エレベータを待つ間、ナースセンターの看護士さんにお見送りをされたので
良く事情を呑み込めないまま看護士の手を握る本人に代わりワタシが
「一旦帰りまーす♪」と
ブラックジョークのつもりが
もんのすごいけげんな表情をナース一同からされたことをご報告し お詫びと反省に替えるものとします。
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迎えに来た介護タクシーにのせて 一路施設へ。
施設に戻ったとたん 元気になる母。
ご無沙汰していた近所の部屋の人たちと歓談を始める余裕ぶり。家族の心配なぞどこ吹く風と
「いい機会だから周りの人たちにキチンと挨拶していきなさいよ。
…いつも母が皆さんのお世話になっております、と。」
んなヒマもう無いわ。
適当にごまかして帰ろうとすると
ニヤリと 笑顔で
「どうせ病院の用事とアタシの具合の悪いときしか来ないクセに」
その目の奥に、
「さして遠くないうちにまた(入院して)呼びつけてやるからね」
みたいな
開き直った底意地の悪さを見た気がした。
どのみち母とその娘のアタシ
こうなったらお互い底意地の悪さ合戦だわ
お互いの不利に 付け込むしかないのさ。
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