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野戦病院か。 [遠距離介護(母。)]



母の病室で待っていたのは担当の看護士と入院に必要な書類の山だった。



ワタシが書類の山、と対峙している間に母の体は検査用のチューブに繋がれていく。
入院にありがちな不穏な風景ではある。
なるべく見ないふりをして書類書きに没頭する。

その間 母の目は
「すべての責任はアンタにある」 という目でずっと
ワタシを睨んでいる。


施設の看護士は自身の役目を終え、今まさに施設に戻るところ。


お疲れさまでした。
「お母さま、早く退院できるといいんだけど」


全くです。

ただしその後。

前と変わらず面倒見ていただけるんでしょうか…
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一方病棟担当の看護士は自身の名前、病棟での生活の簡単な説明などを伝え終えると
「まずまずご家族の方は無理せずに、休めるときは休んでください。」
とワタシに椅子を勧めてくれた。

そのあと母を覗き込むようにして前にかがんだ後、

そのまま彼女自身が斜めによろけた。

あ、大丈夫ですか[?]看護士さん

「あ、大丈夫です、すみません」

看護士さん、今、明らかに倒れかけた(-_-;)

自分の心臓のあたりを抑えて息を整えている。
[がく~(落胆した顔)]

不安だ……看護士さんの方こそ無理せずに休めるときは休んで欲しい。

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必用書類を書き終え、母をベッドに寝かせて
時間はかれこれ16時過ぎ。

「着替えやその他必要なものは別紙に書いてある通りです。」
と看護士さん。

「あとは担当医師の記入する書類を用意するのに多少お時間を頂くのですが
その間 入院に必要なものをご家族にご用意いただいて…」

と チラとワタシを見る。

ここはさすがに隙無く施設の看護士さんの云う通り
入院セット を用意してきたワタシ。

それに加えて二・三のものを売店で買い足せば不足はないようだ。
早速売店まで。

食事用エブロンやティッシュボックス、タオルにコップ、石鹸などを買い足す。
さすがに病院のコンビニだけあって入院に必要なものは一式手に入るようになっている。
下着などの充実度は素晴らしい。

ただコンビニなのに土日の営業が無いというのは残念だ。
平日に来れない家族の方が多いように思うのだが。

全部の支度を揃えて17:30分頃。==================================
(※以下覚書)

下着(※上のみ)

石鹸・タオル
シャンプー
歯ブラシセット
風呂用ボディミルク


ティッシュボックス

食事用エブロン

老眼鏡
筆記具

退院の時の着替え(※靴下も)

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「それじゃあワタシはそろそろ帰るから。」

と母に告げたが母は未だ状況が把握できていない…というより
だんだん状況が理解できなくなっている、というのが正しいようだ。
どうして自分がここにいるのかも
そもそも昨日自分が病院に担ぎ込まれた事実もきれいさっぱり
記憶から抜け落ちたようだ。

それでもこの時はまだ、
「入院は嫌だよ」
という意思表示はできていた。

「嫌でもしょうがないんだよ。なるべく早く退院しようね。」
そう言うと

看護士さんの腕を掴んて
「ああ、この人の腕は暖かいねぇ」
と離さない。

苦笑いする看護士さんに後のことを託して病室を出ることに。


「あ、ご家族の方 ちなみに」と看護士。

「次はいつ来られますか?…あ、退院するときか」

そうですね、長くて十日くらい、と先生も仰っていたんで…。


思えばこの時



こんな程度のダメージならさほど遠くなく回復できそうだ、と軽く考えていたんだ。


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