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修復。 [折々に]

眠い目をこすりつつ雨戸を開けると、隙間からなにか落ちてきた。

あ。
P1040207.jpg

ドロバチの巣。
調べたら正確にはドロバチ科のミカドトックリバチ。
(http://contents.kids.yahoo.co.jp/zukan/insects/card/0459.html ←ココ)

家の周りにはやたらと蜂の巣ができる。ドロバチ科の巣は以前にもあって、写真を旦那さまがブログに載せたら親切なヒトが「それはドロバチの巣です。」と教えてくれたのだ。
雨戸の隙間か何かにこしらえたものが、開ける衝撃で落ちてしまったらしい。
これで二度目。施工主が昨今の住宅事情を鑑みて物件をあまり下見せずに決めてしまったものと思われ。

二度ともなると多少なりココロが痛むワタシ。
いや、ホントいうと、昨日のものは無残にも手にとる前にボロッと崩れてしまったのだが、今回のこれは落下の衝撃にもめげず形状を保っているので・・・

テーブルに載せてみる。

P1040204.jpg

基本、母親であるハチは、このとっくりみたいな巣に卵を一粒産むと、麻酔されて仮死状態のアオムシを詰め込みとっくりの口を閉じ・・・あとは一切世話をしない。孵化した幼虫は青虫を食べて育ち、成長したら巣を破って外に出るそうです。

裏返して見る。

P1040211.jpg

んぎゃ。アオムシ見えてるし。[がく~(落胆した顔)]

しかしなんだ。システマチックだなぁ。生まれた幼虫が不自由なく大きく成れるよう最低限の支度を整えて後はほっておく。
生き物の叡智(えいち)って、凄いなあ、人間もこうあるべきだよなぁ、余計な世話を焼かれるから生きていく力がつかないんじゃないの・・・などとさまざまな感慨にふけりつつ
その叡智、を結果的に台無しにした自分を深く反省。
なんとかならんものかと周りを見渡し、ハタ、と。

机の上の粘土箱を開き、木の粉と彫塑粘土を合わせたものを (通称: 『どべ』)  ねりねりして
ぺとぺとして(基本、おおざっぱな材料の成分は同一だと思う)

P1040213.jpg
P1040212.jpg

適当なお庭の柵に、ぺとっ。・・・

P1040215.jpg

丸一日たってあらためたが、どうやら落ちていない。

この先不慮の事故か雨・風等の自然災害があれば保証の限りではないけれど、少なくともミカドトックリバチのお母さんと同じ程度のことはしてやったので、自責の念にさいなまれることはない。
うむ。我ながら実に・・・・・・

・・・・・実に

「なにやってんだろぅなぁアタシ。」

そこまでヒマならやるべきことがあるでしょうが。・・・・

ちなみにたかがハチにこんなことまでしてやっているワタシは別に
『虫愛ずる姫君』 ではない。
今年もまた、虫けらどもとの熱い戦いが待っている。ハードボイルドなのだ。
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hatumi30331

お疲れさま〜
多分・・・私も同じ事をしそうです。(笑)

ドロ蜂の巣・・・初めてみました。
小さいんやね〜^^

ちゃんと効率よく考えられてて・・・
ドロバチ・・・スゴい!

by hatumi30331 (2012-06-04 13:48) 

pom405

世の中助け合い・・・。
虫でも人間でも。なので、
とても良いことをされたと思います。
私も・・・。時間あればするかなぁ。
by pom405 (2012-06-04 20:17) 

cassis

●hatumi30331 さま ありがとうございます^-^。

ドロバチで検索して、種類の多いのに呆れました。
いやぁ、営巣のバリエーションの豊かなこと。集合住宅風もあり・・・。

きちんと目を凝らすと、自然、て凄いですね。


●pom405 さま ありがとうございます^-^。

きっと空の神様がpom405さんの声を借りて、ワタクシヲホメテクダサッタンダ・・・。
それこそ「虫のイイ」話、てぇやつですか?

作業中、はアオムシが麻酔から覚めないか気が気でなかったです・・・。

by cassis (2012-06-04 23:38) 

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