息子・昇段。：ｃａｓｓｉｓの日常：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

息子・昇段。　[息子と将棋] [編集]

三段を賭してお教室の先生と七番勝負を初めてはや十ヶ月も過ぎ
ずっと、ずーーーーっと「負け」続きだった息子だったが
何かの憑き物がｷﾀｰｰ*:.｡..｡.:*･゜（ﾟ∀ﾟ)ﾟ･*:.｡. .｡.:*・・・かのようにここのとこ連勝していた。

「そもそも奇跡なんて存在しないのよ。目の前で起きていることは只の現象。
あ、だけど一応目の前の事だけしっかり見て。・・・あとは丁寧に、丁寧に。いきおいも必要よねっ　」

・・・このいいきかせだけでどれだけ親の方がうろたえているか伺える。

どういうわけだか(←息子にも失礼)、六週続けて勝ち納め。∠( ﾟдﾟ)/
そして先日。

息子: 「今日も勝つ。・・・・今日こそ勝つ。(※母突っ込み: いや、前回も勝ってるんだからそこは国語的には今日も、でいいんだ)

・・・・勝って、ゼッタイに」

「LEGO　TECHNIC　を手に入れるぞぉ～～～!!!」　(※馬鹿たっかいLEGOシリーズ)

・・・そこは　「昇段するぞぉー」　・・だろ、ぉぃ。

そしてその夜。迎えに行ったら勝負も佳境。息子と先生のふたりっきり。

しじまの中にただ　駒音だけがパチパチと。こういうときは、竹の縁台に腰掛けて、只待つ。
待つこと二十分。
やがて　先生の声が。

「負けました。・・・」

息子、三段昇段。

先生が穏やかな顔で　「おめでとう。」　と云ってくださったのだが・・・。

何だろう。先生の　力の抜けた一瞬の表情がとても　寂しげに見えたこと、と

この夏　父が逝ってしまったことと

先日　連盟の米長会長が　ご逝去なされた事、など　(謹んでご冥福をお祈り申し上げます)

何故かそんなもろもろの　ことが一瞬　妙なシンクロを起こして
帰りの車では　テンションの高い息子に対して

母は　ヘンに無口になってしまったのだった。

生きている人、そうでないひと

著名な人　そうでないひと

何かを成し遂げた人　そうでないひと

流れる時間　は平等だな。・・・ヒクツに聴こえないといいけど。いや、ほんとうにそう思ったのだ。

長いこと　単調で　出口の見えずらい道を　一歩ずつ淡々と歩いている息子を
今まで見ていたのに　

今になって　「あったりまえじゃん。」　とか云われそうな事に
あー。・・・今になって
気がついて　胸が詰まりましたよ　母。

自分ばかりが　一杯一杯　そーいうつもりでいたんだけど。

大人って、結局子供の延長、だ。
そう思ってみると、子供には既に　大人の萌芽が見え隠れしているのだ。

「やった!　　　母ちゃん、やったね!」

うん、やったねぇ。　うるさいから、運転誤るから、車の中で　騒ぐな。

ま、大人になると　そーいうものにLEGOとか賭けるマネはできないけどね。
・・・かえって姑息。　ﾍﾟﾛｯ

既にオーダーしてあるのは息子にはまだ内緒。「高いからこんなの買えない。」　って云ってある。　トラックに対して家計は゛火の車゛。

2012-12-20 22:02 nice!(3) コメント(4) トラックバック(0)
共通テーマ：日記・雑感

nice! 3

おめでとうございます♪♪
こつこつと実績を積んで、うれしいですね(^^

流れる時間は平等...そうなんですよね。
尊厳を持ってどうやって生きていくか。
死ぬことだけを前提に考えるのではなくて。
深い。

大人って、思ったほど年ちゃんととってないなー、って
最近よく思います。「レポートやってますぅ?」「全然ですよー。」
けっ。内容についての議論より、やってるかやってないか。
中間テスト前の中学生みたいな会話のおばさんたちが多くて
閉口した、ってことも思い出して、cassisさんにいろいろ共感。
by ryang (2012-12-22 02:32)

●ryang　さま　お疲れ様です^-^v。

ありがとうこざいます。
こっから次の段階まで　又　遠ぉい道のりです。
保護者としては正念場、というか旦那と頭つき合わせて悩んでいるところです。　

子供の手前、よい親でいようと総ての親御さんが思うであろうことを
ワタシもつらつら考えて実践し・・・ているつもりですが
「子育ての数値化」、ではないか　とふと考えてしまう事もあり。
勤め人の頃、部下の業績アップを上司に褒められワタシの手柄のように
云われたとき・・・
確かにそうなんだけど、なんでしょうねあの、どことなく後ろめたい気持ち、というか・・・。ちょっと似てる気がして時々。
上手く云えませんけど、・・・って部分をツケモノさんがブログで実は上手くゆってた　という・・・w。　
なので共感・てか尊敬。　(*μ_μ)))

by cassis (2012-12-22 11:14)