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第2回電王戦 終了。 [つれづれ将棋]

第2回電王戦 も終わりました。(『第2回将棋 電王戦』)

終局・第5局 三浦弘行八段 vs GPS将棋 は 中盤以降の圧倒的な強さでGPSが勝利。
指し手の正確無比さ が それまでの4局に出てきたソフトと
(結果はさておき)
全く 段違いでした。さすがコンピュータソフト選手権の覇者です。
プロの中でもトッププロ集団 A級棋士。 
中でも素晴らしい成績を今期おさめている三浦八段でしたが・・・。



人間ドラマを作る前に
COM側のあまりの早い、そして正確な手指し手の前に なすすべなく終わった、印象でした。

もう・・・

人間側が不利過ぎました。3局目くらいから もはや
人間vsCOM どちらが強い?
というレベルではなかった気がします。

同条件下ではもはや優劣は 明らか過ぎました。

(一体) どうやったら (人間が) 勝てるのか? 

 
米長会長の追悼戦というイベント色が濃い前フリでしたので仕方が無いこともありましたけど
見ている側も、半ば判り過ぎる部分がありまして・・・・
観戦を楽しむ、というよりむしろ『棋士の悲壮感』が特出する感じになってしまい・・・

次回は
きっちりと、本当の意味でフェアな内容になったらいいな、と思いました。

将棋は
序盤、中盤、終盤、という流れの中で相手の思考の疲労度を突いて急襲を仕掛けるのが
戦略の立派な主軸であると思うのですが

疲れない思考力

を維持できる相手に挑む =  ハンデあり過ぎです。

負けたソフトも ありましたが
ソフト側には 「改良」 という 前向きな熟語が用意されているのですが
棋士(人間)側は・・・・



佐藤慎一 四段。

第2局 ponanza 戦 に挑んだ棋士。
彼ののブログです
まだ当時のコメント蘭は閲覧できるので参考までに。

『サトシンの将棋と私生活50-50日記』

棋士はこんなにも苦しみながら「敗退」という結果を受け止めていかねばなりません。

[カチンコ][ペン][カチンコ]


どうせなら、次回は(・・・あればですが) 

膨大なデータから次の一手を探る、というCOM側の作業に是非ともハンデをつけて欲しい。

例えば
一定時間を越えるとソフトの思考回路にも疲れ設定= 膨大な長手数の読みにロックがかかる仕組み

というのを 採用してくれないかなぁ~。


これからは 人間側が「不倒のCOM」 に挑戦する、という形になって行くのでしょうね。
なんだかその方が ずっとずっと 自然なような気がするのはワタシだけかしら。


COMが人類に貢献していく主軸 といえば
何か素晴らしいアイデアや奇策を生み出す、というのではなく

間違えない、という圧倒的な信頼感。
これがあるから、人類は未知の領域に踏み出せるのでしょう。

一方 将棋は間違えたら負ける というゲームです。そして人間は一定の確率で 間違えるのです。
どんなに優れた脳でも、どんなに素晴らしい瞬発力を持っていたとしても
体力というゲージがある以上 人間がそれを維持するには限界値が必ずあります。


COMと 人間。 今はまだ模索段階ではありますが・・・

イベントとしては間違いなく、今回は盛り上がりました。
新たな視点から将棋ファンを獲得したことも事実だと思います。
いやあ、ホント、「お祭り騒ぎ」でした。
今開催されている top of the tops であるはずの 今期『名人戦 七番勝負』 すら
電王戦の「熱狂」に比べると

(そもそもそんな熟語が出てくる自体凄いこっちゃ)

・・・ちょっと地味な色合いに思えてくるほどです。


そうやって棋界全体に貢献しつつ、

棋士も開発側も
更なる領域を目指して協力しながら共存していく
今は
そのプロセスを模索する段階なのかもしれませんね。

(外野だもんね。エラそうです。いいもんね)

そうそう、あまり最終局が カックンカックン 重いので(はじかれはしなかったのですが)
ついに業を煮やしたcassis家。

それまでのポリシー(・・・あったのか) もどこへやら。

速攻 ニコ生に 正規会員手続きしちゃいました、とさ。 
(ニコ生サイト→ニコニコインフォ)

そして気づく。

・・・重いのは、正規も非正規も 無いんじゃん・・・・[たらーっ(汗)]

[猫][犬][猫]



<おまけ?>

『電王戦』で第5局を戦った三浦八段 といえば cassis家が在住する地元にて藤井 猛 九段と並んでメジャーなトッププロでございますが

つい先だって ちっちゃい棋士の我が息子が 地元の大会予選に参加し
(併設して三浦弘行杯が行われた) 入賞した際
賞状と合わせて 揮毫色紙を戴きました。

コレ ↓

P1050956.JPG


写真だと見えずらいのですが
色紙表面全体に パステル色のハートが飛び散っています。あきらかにこれはブライダル用では[exclamation&amp;question][爆弾]


A級 = トッププロですよ。 地元出身。 

・・・・

・・・・。

百歩譲って 


主催者側はもっと時間をかけてお願いすれば良かったのではないでしょうか。

・・・・・


あんまりです。・・・[もうやだ~(悲しい顔)]

          
(いや、字じゃなくてね、色紙がね・・・)

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Chiffon

COMと対戦というのは、なんだか味気ないですね。
勝負はフェアでなければならないという点で、すでに全然違う感じがします。
ところでCOMを同じソフト同士で対戦させた場合、どうなるんだろうかと、ふと思いました。
by Chiffon (2013-04-25 00:12) 

獏

ハート模様 見えますよ♡♥
しかし相手がコンピュータ・・・というかソフトというか・・・・
ちょいと違和感が抜けないオヤジでございます。。。。(@@;)))

by 獏 (2013-04-25 05:57) 

cassis

●Chiffon さま 有り難うございます^-^。

同じソフト同士、というのはワタシには思い及びませんでしたが、・・・

ちょっと調べてみると、やはり同ソフト同士だと、微細に有利だといわれる
先手が勝利する確立が圧倒的に高いようですね。
でも、多くのヒトが興味を持って色々試している分野のようです。
凄いなーぁ。 


●獏 さま ありがとうございます^-^。

この違和感、を観戦する立場になると・・・
歴史を紐解けば ヒトはこういう無茶な設定を自分より下層のヒエラルキーに強いることによって
サディスティックに楽しんできたのではないか・・・なんて
ちょっぴり思ってしまいました。 

by cassis (2013-04-25 23:08) 

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