歪み。 [介護・番外編]
実家のご近所から電話が入る。
実家のご近所にしてワタシの同級生の母親Sさん。
家から徒歩３分に在住。(いわゆる隣組というやつ)
(※以下 実家関連の毒垂れ流し内容にて閲覧注意)
ウチの母が 新年度から入居しているケアハウスよりSさんに電話を寄こした、というもの。
「迷惑」「大変」「しんどい」「心配」「大騒ぎ」
・・・が微妙にない交ぜになったニュアンスが
受話器を通してびんびん伝わってくる。
自身も自宅で亡夫の姉妹を介護しているので 「家から１歩も出られない状態」、という。
そんな自分に
「・・・アンタのお母さんは、いつでもいいけど、と前置きして頼みごとをしてきてね。
どうしたらいいか判らないから、電話したんだよ。
つい一昨日こっちに来たばかりのアンタに・・・もいちどこっちに来い、とはいいずらいし、ねぇ・・・。」
(※母の移設に伴い二日前に帰郷したばかり)
はぁ。
このお宅には、実家の鍵を預かってもらっている。
訊けば、家の母のタンスにある私物を 機会があれば近々、家に入って探して欲しい。そして
何かの機会に施設まで届けてもらいたい」 とのことなのだ。
その為、もう１人のご近所Tさんにも立ち会ってもらって 家に入ってくれれば良い、と
かなり具体的な要求が出ているらしい。
(田舎なので、いくら鍵を預かっているとはいえ、他人の家に入る、ということに大変周囲の目を憚る)
「どうしたらいいと思うかねぇ?・・・アタシは家を空けられないし・・・」
速攻話を切断して、「ワタシがTさんにお願いして鍵を取りに来てもらうから、いいよ。」
と云った。すると
「立会いなら、アタシも出来るから」と。
それならどうして 同じひと手間、Tさんにそのことを連絡してくれないのだろう。
従来のワタシなら 「母がご迷惑をおかけして・・」 と このタイミングで謝った(口だけだったにしろ) かな。
でも、この頃なんだか馬鹿馬鹿しい。
母だって老人とはいえ社会的には分別のある立派な? 大人だし。
その母からの頼みごとを 同じ立派な分別のある社会人のSさんが
引き受けられないならその場で電話で断るべきでしょう。
「アタシがこうやってアンタに電話したこと、アンタの母親には黙っててね」
母親はキライだが、ここで母親がやっていることは至極まとも(な方)の お願い事、だと思うのだが。
「黙っててね」 って、それでは ここでワタシが電話をもらうことの意味が・・・・・。
なんだかよく判らん。純粋に謎。
この程度の元・ご近所のお願い事も、実娘が遠くから出入りするようになると
このように采配を任されるようになるということなのか。
その後、ワタシからTさんに事情を話して、飲み込みの速いTさんは電話の後すぐに鍵を受け取りに行き、
(Tさん宅も家から３分。・・・ )
２人して タンスを開けて母の私物を探してくれたそうな。
そしてTさんが明日、車で届けてくれる旨 快よく引き受けてくれた。
その後
Sさんより電話があり
「･･アンタの家、湿気がひどくて冷たかったよ。窓を開けるヒトが居ないからだよ。」
だからどうせいっちゅーの。
「家の廻りの垣根も 延び放題だし、ああ、いったいどうしたもんだろうね。
アンタタたちが帰らないから、どうにもできないし、困ったもんだ。 ああ、娘なんてねぇ、
アテに出来ないね。でも、ウチの娘は車を持って居ないから仕方が無いけど、運転できる(ワタシのことね)
んだから、帰ろうと思えばもっと頻繁に帰れるんだよねぇ」
このヒトは、明らかに 自分の娘とワタシを混同している。そうして、田舎の母を顧みない
ワタシたちに腹を立てているのだ。していることは一緒だが、決して自分の娘を悪くは言わない。
そのぶんだけ今、近いところに居るワタシ達を責めている・・・・のではないか?
・・・その後一時間半、自身の介護生活が如何に悲惨かを語って、やっと話を切り上げてくれた。
(・・・娘の同級生に話す内容ではない気がするし、ワタシとしてはアナタの娘に同情する他無い)
Sさんに限らず、
実家に帰省すたび、そしてご近所、と呼ばれるヒトびとと話すたび感じる違和感。
ウチから半径三百メートル(かどうかは測った試しもないしわからない)に住んでいるご近所さんは、
ワタシと年齢の近い息子・娘がかつて居た家が多いのだが(多いといっても過疎地域のこと、十軒あるかないかだが)
次世代がこの地に残っているのは僅か二軒。 そのうち三世代目を築いているのは一軒。
つまり
若い世代が戻らない先細りの過疎地域なのだ。
そしてその事実を
お互いがお互い 陰に回って
「あのウチは息子(娘)がヒドい。なんかの事情があって家に居られないんだ、きっと」
「・・・飛び出して戻らないんだよ」
などと 云っている(ウチの母親がそうだった)。
こうやって大人になっていきなりそういう部分に触れさせられたワタシにすれば
皆同じ事情だよ。
で、そーいう過疎地にたまさか帰ってくるワタシは まさにそういう「帰らない」息子・娘の
代表で、
格好のターゲット
・・・なんじゃないか、と・・・。思い当たるフシがあまりに多々有り。
話しているうちに 激昂してきた相手方から ぜんっぜん「それアタシの話じゃないんだけど・・」
という内容で責められることがある。
「これだから都会のわけわからん相手と結婚するとロクなことがないっっっ」
・・いや、それアンタのとこの娘のことじゃないの????
そして、
離婚したり
旦那様と死別したり
姑との諍い 夫の浮気 果ての出奔
あまり幸せなお話を訊かなくて・・・。
父の生前には よく母が
「あの家とあの家は ・・・ それにあの家も・・ なにかの因果でロクなことが起こらないんだよきっと」
と 悪口を叩きまくっていましたが、今となっては ワタクシが当事者・非道の娘、として
家に災いをなしているので それどころじゃないですね(苦笑)
なにか沢山のドロドロしたものを隠しながら、お互いけん制しあいながら
裏を探り合っては見つけたものを影で屠る、みたいな関係に見えていたが
ワタシというけっこう生きのイイ? まさにオンタイムなターゲットを見つけたので
嬉々として攻撃のチャンスを見計らっているのでは・・・・・
ああ、いかんいかん。
ワタシまで 被害妄想に捕らわれてしまっているじゃないか。
それでも、
「この連休には帰るよね? 絶対帰るよね? そうでないと家の片付けもできないもんね?」
と どうしてかSさんに念を入れられてしまうと
・・・「鍵なんか預けなきゃよかった」 と 今にして思う。
母親のところに出かけていくのと まるで同じ 胃に圧迫感を覚えてしまうのです。
実家のご近所にしてワタシの同級生の母親Sさん。
家から徒歩３分に在住。(いわゆる隣組というやつ)
(※以下 実家関連の毒垂れ流し内容にて閲覧注意)
ウチの母が 新年度から入居しているケアハウスよりSさんに電話を寄こした、というもの。
「迷惑」「大変」「しんどい」「心配」「大騒ぎ」
・・・が微妙にない交ぜになったニュアンスが
受話器を通してびんびん伝わってくる。
自身も自宅で亡夫の姉妹を介護しているので 「家から１歩も出られない状態」、という。
そんな自分に
「・・・アンタのお母さんは、いつでもいいけど、と前置きして頼みごとをしてきてね。
どうしたらいいか判らないから、電話したんだよ。
つい一昨日こっちに来たばかりのアンタに・・・もいちどこっちに来い、とはいいずらいし、ねぇ・・・。」
(※母の移設に伴い二日前に帰郷したばかり)
はぁ。
このお宅には、実家の鍵を預かってもらっている。
訊けば、家の母のタンスにある私物を 機会があれば近々、家に入って探して欲しい。そして
何かの機会に施設まで届けてもらいたい」 とのことなのだ。
その為、もう１人のご近所Tさんにも立ち会ってもらって 家に入ってくれれば良い、と
かなり具体的な要求が出ているらしい。
(田舎なので、いくら鍵を預かっているとはいえ、他人の家に入る、ということに大変周囲の目を憚る)
「どうしたらいいと思うかねぇ?・・・アタシは家を空けられないし・・・」
速攻話を切断して、「ワタシがTさんにお願いして鍵を取りに来てもらうから、いいよ。」
と云った。すると
「立会いなら、アタシも出来るから」と。
それならどうして 同じひと手間、Tさんにそのことを連絡してくれないのだろう。
従来のワタシなら 「母がご迷惑をおかけして・・」 と このタイミングで謝った(口だけだったにしろ) かな。
でも、この頃なんだか馬鹿馬鹿しい。
母だって老人とはいえ社会的には分別のある立派な? 大人だし。
その母からの頼みごとを 同じ立派な分別のある社会人のSさんが
引き受けられないならその場で電話で断るべきでしょう。
「アタシがこうやってアンタに電話したこと、アンタの母親には黙っててね」
母親はキライだが、ここで母親がやっていることは至極まとも(な方)の お願い事、だと思うのだが。
「黙っててね」 って、それでは ここでワタシが電話をもらうことの意味が・・・・・。
なんだかよく判らん。純粋に謎。
この程度の元・ご近所のお願い事も、実娘が遠くから出入りするようになると
このように采配を任されるようになるということなのか。
その後、ワタシからTさんに事情を話して、飲み込みの速いTさんは電話の後すぐに鍵を受け取りに行き、
(Tさん宅も家から３分。・・・ )
２人して タンスを開けて母の私物を探してくれたそうな。
そしてTさんが明日、車で届けてくれる旨 快よく引き受けてくれた。
その後
Sさんより電話があり
「･･アンタの家、湿気がひどくて冷たかったよ。窓を開けるヒトが居ないからだよ。」
だからどうせいっちゅーの。
「家の廻りの垣根も 延び放題だし、ああ、いったいどうしたもんだろうね。
アンタタたちが帰らないから、どうにもできないし、困ったもんだ。 ああ、娘なんてねぇ、
アテに出来ないね。でも、ウチの娘は車を持って居ないから仕方が無いけど、運転できる(ワタシのことね)
んだから、帰ろうと思えばもっと頻繁に帰れるんだよねぇ」
このヒトは、明らかに 自分の娘とワタシを混同している。そうして、田舎の母を顧みない
ワタシたちに腹を立てているのだ。していることは一緒だが、決して自分の娘を悪くは言わない。
そのぶんだけ今、近いところに居るワタシ達を責めている・・・・のではないか?
・・・その後一時間半、自身の介護生活が如何に悲惨かを語って、やっと話を切り上げてくれた。
(・・・娘の同級生に話す内容ではない気がするし、ワタシとしてはアナタの娘に同情する他無い)
Sさんに限らず、
実家に帰省すたび、そしてご近所、と呼ばれるヒトびとと話すたび感じる違和感。
ウチから半径三百メートル(かどうかは測った試しもないしわからない)に住んでいるご近所さんは、
ワタシと年齢の近い息子・娘がかつて居た家が多いのだが(多いといっても過疎地域のこと、十軒あるかないかだが)
次世代がこの地に残っているのは僅か二軒。 そのうち三世代目を築いているのは一軒。
つまり
若い世代が戻らない先細りの過疎地域なのだ。
そしてその事実を
お互いがお互い 陰に回って
「あのウチは息子(娘)がヒドい。なんかの事情があって家に居られないんだ、きっと」
「・・・飛び出して戻らないんだよ」
などと 云っている(ウチの母親がそうだった)。
こうやって大人になっていきなりそういう部分に触れさせられたワタシにすれば
皆同じ事情だよ。
で、そーいう過疎地にたまさか帰ってくるワタシは まさにそういう「帰らない」息子・娘の
代表で、
格好のターゲット
・・・なんじゃないか、と・・・。思い当たるフシがあまりに多々有り。
話しているうちに 激昂してきた相手方から ぜんっぜん「それアタシの話じゃないんだけど・・」
という内容で責められることがある。
「これだから都会のわけわからん相手と結婚するとロクなことがないっっっ」
・・いや、それアンタのとこの娘のことじゃないの????
そして、
離婚したり
旦那様と死別したり
姑との諍い 夫の浮気 果ての出奔
あまり幸せなお話を訊かなくて・・・。
父の生前には よく母が
「あの家とあの家は ・・・ それにあの家も・・ なにかの因果でロクなことが起こらないんだよきっと」
と 悪口を叩きまくっていましたが、今となっては ワタクシが当事者・非道の娘、として
家に災いをなしているので それどころじゃないですね(苦笑)
なにか沢山のドロドロしたものを隠しながら、お互いけん制しあいながら
裏を探り合っては見つけたものを影で屠る、みたいな関係に見えていたが
ワタシというけっこう生きのイイ? まさにオンタイムなターゲットを見つけたので
嬉々として攻撃のチャンスを見計らっているのでは・・・・・
ああ、いかんいかん。
ワタシまで 被害妄想に捕らわれてしまっているじゃないか。
それでも、
「この連休には帰るよね? 絶対帰るよね? そうでないと家の片付けもできないもんね?」
と どうしてかSさんに念を入れられてしまうと
・・・「鍵なんか預けなきゃよかった」 と 今にして思う。
母親のところに出かけていくのと まるで同じ 胃に圧迫感を覚えてしまうのです。
脱出ｹﾞｰﾑ
距離の近い相手方だと、「言ってやれるのは自分だけ、
他の人のは出来ないから」とでもいうように
ズカズカ入ってきて関係ないのに嫌なこと言ってきますよね。
あんただけだよ、心理的距離も近いと思ってるのは。
とか言ったらスッキリするかもしれないけど
余計面倒なことになりそうですしねぇ(-｡-;
by ryang (2013-04-27 22:56)
●ryang さま ありがとうございます^-^。
お疲れ様です。連休はお休み、取れそうですか?
なんですかねぇ。第三者を攻撃する分には
素晴らしいフォーメーションを組める人たちだなぁ、という印象です。
もっと広い場所に出て、考えなくて良い災い、を捨てて欲しい
と思うのはワタシだけではないと思います・・・。
いずれ近いうちに崩壊する命運。『ムラ社会』 ってそんなものです。
意識だけなら、何処にでも頻発しそうで怖い『ムラ社会』。
by cassis (2013-04-28 00:24)