むーちゃんの季節。

暖かくなってきました。

裏の土手の桜は満開を迎えて、そちらの方向には台所にしか窓が無い我が家にとって、ニアでありながら全くのブラインド、ひたすら背景に徹していてつつましやかです。

この桜の散り際を迎える頃から、当家にはここ二年くらい定期便で季節の便りを運んでくれるお客さんがやってくる。

最初は外の門扉に。(既に物故していた)

次は庭の植木鉢の下に、忽然と姿を現し。

二度目は和室の畳の上に悠然と。

そしてついにお風呂場というプライベートな空間にまで。

ノイローゼ寸前の夏。
ワタシの直訴を聞いて薄ら笑った旦那様。

　「まぁ、頑張ってよ・・・。」

前の年にローンで買った我が家だが、早くも
「探さないで下さい・・・」と書置きして消えてしまいたい気分になるワタシ。

そして去年の夏のある日。
風呂場から絹を引き裂くような旦那の悲鳴が。

顔面蒼白でその場に釘付けになっている旦那。
聞けばお風呂場のドアを開けた瞬間、
例の、アレ、が、目前に降ってくる、という、ノストラダムスの「恐怖の大王」張りの体験を味わったらしい。

「むーちゃん」の世界へようこそ。(うすら笑うワタシ)

今日から君も仲間だ。


ヒント:　「むーちゃん」は足の数が異様に多いぞ ! ウワサによると百本だ !

(やけくそではないのですが愛称をつけてみてもちっともかわいくはありませんね)