つれづれ週末。 [折々に]
土曜の朝っぱら、息子とその付き人である旦那さまを乗せて、雨の中
お世話になっている将棋教室へ。
本日は千駄ヶ谷の将棋会館まで赴く先生、にちゃっかり息子が同行することになり
(ついては付き人の旦那さまも一緒に)(そしてワタシは駅まで運転手だ)
お迎えに上がったのだ。
先生がお支度を済ませる間、教室のお隣に開いているギャラリーを覗くと、
「竹細工(たけざいく)・無料体験講座」 とある。
竹の花かご と 子供が遊ぶ 竹飛行機(柄の部分をこすると竹のプロペラが回る。) が
飾ってあった。
一通り展示物を見物していると 主催の先生が、「如何ですか」と 竹ひごを見せてくれた。
無料。・・・・ この言葉に大変弱いワタシ。
支度を終えた先生を乗せ、一路駅へ。
その帰りにきっちり ギャラリーに寄った。
だって 、無料体験講座ですもの。
30分程度、とあらかじめ説明があったものの、作り始めたら思いのほか竹ひごが長かったので、
出来上がりに一時間半かかった。
竹ひごは加工に手間と力が要ること、
竹ひごの扱いには適度な水分が欠かせないこと、
竹ひごを扱うコツは、十本の指をフル動員して使うこと、
竹ひごのほんの先が引っかかれば、組み合わせと仕上げに接着剤等の補強は必要ないこと。
そして
竹ひごを扱う上で手にささくれ、トゲ、などの怪我を負った場合・・
「痛いのですけどね、竹の殺菌作用があるので、化膿したりはしませんからね、安心して
痛がっていただいて結構なんですよ。」
世の中に 「安心して痛がる」 という事象が存在することに
なにやら感動を覚える。
そうして竹ひごと格闘すること一時間半、できあがった花かごと竹飛行機。
じっさい、見本の花かごの倍くらいの大きさになったのだ。これはお得! (・・・なのだろうか)
作っている間、先生代行の年配の女性が二名、付きっ切りで見てくれていたのだが
雑談に華を咲かせている際、ウチの息子の話題になり、
女性A 「息子さん、ここの将棋教室の先生と、どちらに出かけたの?」
ワタシ 「あ、都内に・・・千駄ヶ谷のほうに出かけました。」
女性B 「千駄ヶ谷っていったらアナタ、決まってるじゃないの、あそこよ。ホラ」
「・・・・・囲碁会館、よ!」
・・・ギャラリーが 将棋教室併設、と知っての狼藉か。
そこのとこはキッチリ、「将棋、会館 です。」 と 教えておきました。
夕方、駅まで一行を迎えに行った。
旦那様に収穫を訊いて見ると
なんと 息子は 将棋会館の四階の 特別対局室 で
奨励会の若い人と 将棋を指す機会を得たのだそうな。・・・
といっても将棋を指さない人はなんのこっちゃ
わからない世界です。ワタシもそれほど感動を覚えたかと云えば別段・・・さておき、
まぁ、エラい人の前で御前試合が行われるならまさにその場所、総本山、梁山泊(古っ)。
対局者を俯瞰で捕らえるためのTVカメラモニターが天井にぶら下がっているような場所です。
おのぼりさんな息子とその付き人である旦那様の為に、特上の舞台装置が偶然にも
用意されたわけで・・・
緊張のあまりか? 旦那様は持っていったカメラも全く写す機会を失っていた、との談。
底辺にうごめく市井のヒトたるワタシなどは、いきなりてっぺんを見てきた話を訊くと、
なにやら卑屈な気分になります。そこで
おごそかに目の前の 夕食をぱくついている息子に申し渡すのでした。
「・・・奨励会の〇さんだろうが プロの先生だろうが、・・・十年後には負かしなさい。」
夢はでっかく。ホラは吹いたほうが勝ち。
日曜日。しとしと雨。
たまには何にもしないで家でゆっくり。
・・・朝、寝坊気味に起きた父と母と自分の雰囲気を感じ取ってか息子、
いそいそともの問いたげな様子。
「あのね・・・・今日ね、・・・三人でモノポリー、しない? 」
そゆわけで、午後は家庭内モノポリー大会、という予定に決まりました。
その前に、今日は父の日、ということで
イケナイ母たるワタシは、前から目をつけていた 息子が将棋教室のミニトーナメントでゲットしてきた
図書カードを持ち出し、コレ、を父の日のプレゼントに利用することを息子に提案。
「じゃ、ボク、本買う。」
・・・書店に出かけ、前から欲しかった 『羽生の五手詰め』 を まんまと息子に買わせることに成功。
そのあと下のパン屋さんで、息子が食べたがっていた調理パンをゲットして帰宅。
雨が上がって暑くなってきました・・・。
昼食後は(息子の)待ちにまったモノポリー大会。
息子はテレビゲームに限らず、およそ総てのゲームというゲームが大好き。
ウチにあるこのモノポリーは、母がまだいたいけな学生の頃に入手した公式の大会でも使用できるモノポリー盤です。
(・・・えーーと・・・つまり息子の血はあきらかに母の血)
物持ちの良い我が家なのである。父と母が食休みの間も、息子はいそいそと盤を開け、紙幣を配り、ときおりニヤッとし・・・・。
ゲームの進行は例の如く、旦那様のずるがしこい策略が途中まで功を奏し、息子とついでにワタシがハマリの連鎖であわや
最終回直前スペシャル
というピンチにまで陥った。息子は自分の置かれているモノポリーの境遇に、頭をかいて笑いながらも目からは泪を吹き出す、というパニック症状をきたしていたが(それでも怒って盤をひっくり返さなくなったのは成長の証か)
おおいなるかな母の愛と、寸前で発動したミラクルの数々で、「ああ、」とか「ぎゃおー」とか 家中に響かせながら ぎりぎりの淵から
生還スペシャル
に事態は急転直下した。
結果 母たるワタシが逆転優勝。息子は検討むなしく三位だったが、本人的には「破産しなくてよかったー」
と満足げである。そして うはうはな成金トップからいきなり底辺に引き摺り下ろされた旦那様、は
「ぐぐぐ・・・」と本気で悔しがっている。・・・
そうでなくちゃモノポリーは燃えない。v( ̄∇ ̄)ニヤッ
旦那様の実家から、父の日プレゼントのお礼の電話があった。
「ありがとうね、めずらしいね、あれ、あのソバ。」
「・・・・あーー・・・エー・・・」
旦那様が何を贈ったか、キチンとチェックしておかないとこういうことになる。
近頃 嫁業をさっぱり稼動していないこの嫁を、旦那様はどうか大らかな気持ちで見守って欲しいと
つくづく思う。
夕食後、せっかく得たフリーの休日をぎりっぎりまで遊ぼうと努める息子。
父に折り紙を折ろう、とせがみ、
(傍らでは母たるワタシが 『鉄腕ダッシュ』を観覧中。)
いつの間に
三羽のペンギンが出来上がっていた。
すべっているのか寝ているのか、偶然母たるワタシと同じ体制のペンギンがいるのは
ほんとうに偶然です。
久しぶりに日曜日らしい、何の予定もなく、行き当たりばったりで過ごした
有意義だった日。
そんなにいそいで
やらなくちゃいけないことって ホントは無いのかもね。
お世話になっている将棋教室へ。
本日は千駄ヶ谷の将棋会館まで赴く先生、にちゃっかり息子が同行することになり
(ついては付き人の旦那さまも一緒に)(そしてワタシは駅まで運転手だ)
お迎えに上がったのだ。
先生がお支度を済ませる間、教室のお隣に開いているギャラリーを覗くと、
「竹細工(たけざいく)・無料体験講座」 とある。
竹の花かご と 子供が遊ぶ 竹飛行機(柄の部分をこすると竹のプロペラが回る。) が
飾ってあった。
一通り展示物を見物していると 主催の先生が、「如何ですか」と 竹ひごを見せてくれた。
無料。・・・・ この言葉に大変弱いワタシ。
支度を終えた先生を乗せ、一路駅へ。
その帰りにきっちり ギャラリーに寄った。
だって 、無料体験講座ですもの。
30分程度、とあらかじめ説明があったものの、作り始めたら思いのほか竹ひごが長かったので、
出来上がりに一時間半かかった。
竹ひごは加工に手間と力が要ること、
竹ひごの扱いには適度な水分が欠かせないこと、
竹ひごを扱うコツは、十本の指をフル動員して使うこと、
竹ひごのほんの先が引っかかれば、組み合わせと仕上げに接着剤等の補強は必要ないこと。
そして
竹ひごを扱う上で手にささくれ、トゲ、などの怪我を負った場合・・
「痛いのですけどね、竹の殺菌作用があるので、化膿したりはしませんからね、安心して
痛がっていただいて結構なんですよ。」
世の中に 「安心して痛がる」 という事象が存在することに
なにやら感動を覚える。
そうして竹ひごと格闘すること一時間半、できあがった花かごと竹飛行機。
じっさい、見本の花かごの倍くらいの大きさになったのだ。これはお得! (・・・なのだろうか)
作っている間、先生代行の年配の女性が二名、付きっ切りで見てくれていたのだが
雑談に華を咲かせている際、ウチの息子の話題になり、
女性A 「息子さん、ここの将棋教室の先生と、どちらに出かけたの?」
ワタシ 「あ、都内に・・・千駄ヶ谷のほうに出かけました。」
女性B 「千駄ヶ谷っていったらアナタ、決まってるじゃないの、あそこよ。ホラ」
「・・・・・囲碁会館、よ!」
・・・ギャラリーが 将棋教室併設、と知っての狼藉か。
そこのとこはキッチリ、「将棋、会館 です。」 と 教えておきました。
夕方、駅まで一行を迎えに行った。
旦那様に収穫を訊いて見ると
なんと 息子は 将棋会館の四階の 特別対局室 で
奨励会の若い人と 将棋を指す機会を得たのだそうな。・・・
といっても将棋を指さない人はなんのこっちゃ
わからない世界です。ワタシもそれほど感動を覚えたかと云えば別段・・・さておき、
まぁ、エラい人の前で御前試合が行われるならまさにその場所、総本山、梁山泊(古っ)。
対局者を俯瞰で捕らえるためのTVカメラモニターが天井にぶら下がっているような場所です。
おのぼりさんな息子とその付き人である旦那様の為に、特上の舞台装置が偶然にも
用意されたわけで・・・
緊張のあまりか? 旦那様は持っていったカメラも全く写す機会を失っていた、との談。
底辺にうごめく市井のヒトたるワタシなどは、いきなりてっぺんを見てきた話を訊くと、
なにやら卑屈な気分になります。そこで
おごそかに目の前の 夕食をぱくついている息子に申し渡すのでした。
「・・・奨励会の〇さんだろうが プロの先生だろうが、・・・十年後には負かしなさい。」
夢はでっかく。ホラは吹いたほうが勝ち。
日曜日。しとしと雨。
たまには何にもしないで家でゆっくり。
・・・朝、寝坊気味に起きた父と母と自分の雰囲気を感じ取ってか息子、
いそいそともの問いたげな様子。
「あのね・・・・今日ね、・・・三人でモノポリー、しない? 」
そゆわけで、午後は家庭内モノポリー大会、という予定に決まりました。
その前に、今日は父の日、ということで
イケナイ母たるワタシは、前から目をつけていた 息子が将棋教室のミニトーナメントでゲットしてきた
図書カードを持ち出し、コレ、を父の日のプレゼントに利用することを息子に提案。
「じゃ、ボク、本買う。」
・・・書店に出かけ、前から欲しかった 『羽生の五手詰め』 を まんまと息子に買わせることに成功。
そのあと下のパン屋さんで、息子が食べたがっていた調理パンをゲットして帰宅。
雨が上がって暑くなってきました・・・。
昼食後は(息子の)待ちにまったモノポリー大会。
息子はテレビゲームに限らず、およそ総てのゲームというゲームが大好き。
ウチにあるこのモノポリーは、母がまだいたいけな学生の頃に入手した公式の大会でも使用できるモノポリー盤です。
(・・・えーーと・・・つまり息子の血はあきらかに母の血)
物持ちの良い我が家なのである。父と母が食休みの間も、息子はいそいそと盤を開け、紙幣を配り、ときおりニヤッとし・・・・。
ゲームの進行は例の如く、旦那様のずるがしこい策略が途中まで功を奏し、息子とついでにワタシがハマリの連鎖であわや
最終回直前スペシャル
というピンチにまで陥った。息子は自分の置かれているモノポリーの境遇に、頭をかいて笑いながらも目からは泪を吹き出す、というパニック症状をきたしていたが(それでも怒って盤をひっくり返さなくなったのは成長の証か)
おおいなるかな母の愛と、寸前で発動したミラクルの数々で、「ああ、」とか「ぎゃおー」とか 家中に響かせながら ぎりぎりの淵から
生還スペシャル
に事態は急転直下した。
結果 母たるワタシが逆転優勝。息子は検討むなしく三位だったが、本人的には「破産しなくてよかったー」
と満足げである。そして うはうはな成金トップからいきなり底辺に引き摺り下ろされた旦那様、は
「ぐぐぐ・・・」と本気で悔しがっている。・・・
そうでなくちゃモノポリーは燃えない。v( ̄∇ ̄)ニヤッ
旦那様の実家から、父の日プレゼントのお礼の電話があった。
「ありがとうね、めずらしいね、あれ、あのソバ。」
「・・・・あーー・・・エー・・・」
旦那様が何を贈ったか、キチンとチェックしておかないとこういうことになる。
近頃 嫁業をさっぱり稼動していないこの嫁を、旦那様はどうか大らかな気持ちで見守って欲しいと
つくづく思う。
夕食後、せっかく得たフリーの休日をぎりっぎりまで遊ぼうと努める息子。
父に折り紙を折ろう、とせがみ、
(傍らでは母たるワタシが 『鉄腕ダッシュ』を観覧中。)
いつの間に
三羽のペンギンが出来上がっていた。
すべっているのか寝ているのか、偶然母たるワタシと同じ体制のペンギンがいるのは
ほんとうに偶然です。
久しぶりに日曜日らしい、何の予定もなく、行き当たりばったりで過ごした
有意義だった日。
そんなにいそいで
やらなくちゃいけないことって ホントは無いのかもね。
こんにちは^^)
充実した週末でしたね(^w^)
息子さん奨励会の方と対極とは
我が息子が聞いたら羨ましすぎてひっくり返ることでしょう☆
昨日は◯◯新聞主催大会の団体戦予選会でして
けっこういい成績だったようですが西日本大会へ行けるのは
優勝チームの3人だけという寂しい結果に悶絶していました(笑)
彼はまだ「段」ではなく「級」ですから精進して欲しいものです。。。。
by rtfk (2012-06-18 15:07)
渋い記事です!^^
いい一日でしたね〜♪^^
最後のペンギン・・・折り方教えて☆いよ〜〜♪^^
by hatumi30331 (2012-06-18 16:11)
●rtfk さま ありがとうございます^-^。
団体戦ですか・・・某・文部科学大臣杯の団体戦が
先日ありましたが
もともと競技人口の少ない上に学校対抗では、逆立ちしても
出られない、と息子は嘆いていました。
そうそう、あちらの級位、がこちらの段位、みたいなことは
この世界では普通にあることのようで、・・・親としては
冷静に子供の力を判断する機会を得にくいですよね?
今回は思わぬ行幸でしたが、本人はケロリンパとしております。
旦那はゼロに近いほど体力消耗してました。(^_^;)
●hatumi30331 さま ありがとうございます^-^。
近頃の折り紙の教本って、親が適当に遊んでやる仕様には
なってないんですね。折るうちにオトナが本気になって
子供そっちのけ・・・的なことがよくあります。おかげで
子供は自分で本を読んで折る、という読解力が付いて
怪我の功名? (ぉぃ)
川崎 敏和 著 『折り紙 夢WORLD 花と動物編』(朝日出版社)
・・ペンギンの出典です。このシリーズはオトナの鑑賞に堪えます。
図書館などにお出かけの際は是非手にとってご覧あれ。
by cassis (2012-06-18 22:29)