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父・入院。(1) [遠距離介護]

翌日日中、ケアマネから連絡有り。

「お父様はだいぶ体に水分が足りておらず、入院する運びになりました。・・・手続きはご家族しか出来ないので、今日中にこちらにいらして下さい。」

旦那様に知らせ、会社を早退してもらい、息子の下校を待って、急遽
二人を残してワタシ・帰省。
(何度かハンドルに突っ伏したくなりましたが必死に抑えます。)

まず病院に向かった。

病室のベッドには、父が横たわり、点滴のチューブが伸びた腕を上げ、「・・・ぉぅ。」と
小さな声で言った。
点滴が入ったので、

「だいぶ意識がハッキリされて、良かったですね。」
と看護師さん。主治医の先生同様、父のことは見知っているらしい。

「明日の朝には食事が出来る・・・と、いいですね。」 と笑顔でおっしゃってくださったので少し楽観。
父も、胃の辺りをさすって
「腹が減ったなぁ」などと、云っている。

とりあえず明日までに手続きの必要な書類の記入と入院の支度(緊急だったため) をしに、実家へ戻る。
(父は 母を「頼むなぁ。」と ワタシに手を合わせた)(こんなになって心配すべきは自分のことでしょ)

実家には、母と、駆けつけてくれた近所の方とが居た。
話題と云えば、父が入院してしまって
自分が如何に困っているか、というアピールに終始していた。ワタシは手短に父の今の状態を報告し、
その後は
庭と畑の業者に頼んでいた草取り、の段取り
新聞、鍵の預け先、など雑事に忙殺。
無理もないが
あまりに細かい日常のことが突然せき止められて行き場を失い、今、一気に溢れたかのごとく
ワタシに押し寄せてきた、という感じだ。

自分に向かって叫ぶ。「アタシが足りないよ~~ぅ(泣)」

傍らでは母が 自分の施設入所の支度をしろ、とわめいている。
母のショートステイ(ケアマネが手配してくれた) は、もう今日と云うわけには行かない。
今夜は自宅に居て、明日からとりあえず四日間、ケアマネに抑えてもらった。
認定度の低い母は、決められた日数を超えてステイすることは出来ない。
第一入所するにも部屋が押さえられる状態ではない。空き待ち・出待ち の状態だ。
(保養の里で売っている我がふるさとよ)

夜、支度を続けているワタシに、

「いつまでやってるんだ。早く寝ないとアタシも寝られない」

ブチッ・・・ワタシもキレました。此処からは怒声と罵声のステレオタイプでお楽しみください。・・・
(実際の言語はあまりにもお見苦しいため、コード範囲内の言語に変換してお届けします。)

「そんなことをおっしゃいますが、ワタクシ1人で2人分の支度をしているわけですから、
或る程度時間がかかるのはいたし方ありませんよね。」

「明日の朝やったらいいじゃないか。アタシはいつもなら とっくに寝ている時間だし」

「どうぞとっととお先にご就寝くださいませ」
「オマエが起きてるから寝られないんだよ・・・・

「親にそんな口の聞き方をしていいと思ってるのかい?」
ぶちっ(再びキレる音)

「お母様、アナタはご自身の口の利き方がキツいと思ったことはありませんか。」

・・・「だいたいオマエはアタシそっくりでキツいんだよ。」

Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン 本人から宣告を受けるなんて。
ちがうもん。
いつも「アナタはお父さん似ね」って云われるもん。(泣)

「ええ、そのとおりですとも。だからアナタのことがキライなんです。」(キレてるので前後不覚なワタシ)

「なんだろうが親の面倒を子供が見るのは当たり前なんだよ」
ケッ・・・と舌打ちしてとっととベッドに入る母。

きっと明日の朝には、「娘に叱られた」 と 近所の同情を買う作戦に出るのだろう。

しかし今回は 誰の目にも明らかに
父が倒れた原因は 判っている。
行く先行く先、あまりにもその現状が伝わっていることに 恥ずかしく情けない思いにツブれそうになる。

「お母さんはヒドいよ。・・・あれじゃお父さん大変だ」

判っているにもかかわらず、現状に、皆、手をこまねいている。だが驚くなかれ
この圧倒的な力を持つ母の前に、無謀にも立ちはだかった猛者もいて・・・・。
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