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年内に打ち合わせ。 [介護施設]

我々が母の施設に出かけていく時は大概が土日。

土日というと 施設は24時間だが 事務職員はお休みのパターンが多いらしい。
母のケアマネももちろん 土日はお休みのことが多い。
そしてタイミングもあるだろうが かれこれ一ヶ月以上 お顔は拝見していない。

それで今回。電話をいただいた。

「年内に一度、打ち合わせといいますか。・・・・今後のこともご相談したいですし。
なかなかお会いできないですしね。」

確かに。なんだか話題を避けている・・ワケで決してないのですが
つい、いちいち「今日行きますけど何かありますか」 っていうのも

介護士さんに訊けば、母の様子は判りますし、ねぇ・・・。
(ケアマネという種類のヒトと折り合いの悪いワタクシです)

で、年内に伺います、と云った手前、予定を告げて行かねばなるまい。

気が重い感じで、その日を決めて日を待つワタクシでしたが


予定日前日のこと。

折から天候悪しく、実家方面は一晩にて1m半ば降雪アリ。
・・・降雪くらい実は、元もと豪雪地帯、ってくらいでへでもない実家方面ですが
どうも今年は低気圧の様子が例年と違っていて、突風やら吹雪など 荒れ模様で
峠1つ越えていかねばならないこちらとしてもちょっと気が気でない状態になっていたのです。
冗談でなく 峠付近でホワイトアウト状態、とかになったらヤだなぁ、と思っていたら

Rケアマネより電話アリ。

「・・・雪の様子があんまりヒドいので・・・そちらからいらっしゃるのは危ないですから今回は
延期、しましょう。
(とりあえず次回の日程を決めて)
こちらで雪の様子を見て、また前日、お電話しますね。」

親切じゃん。 まぁ、こちらの都合を察してくれて助かりました。


そうしてまた予定日の前日。しっかりと電話をくれた。

「道路状態も良いようですから。・・・大丈夫ですか?
ええ、わかりました。・・・・ただ、雪はありますので 急がずに気をつけて
いらしてください。」

電話を切ってから  ふと思い出した。

冬に帰省する、というと 毎年 亡くなった父が帰省前日 必ず電話をくれた。
雪と道路の状態をワタシに教えるためだった。

「峠の雪は深いゾ。・・・気をつけて来いよ。」
 
もう、あれも訊けないな、と 雪の便りを訊いたときに思ったのではなかったか。
こんなトコでね(笑)


打ち合わせの日は良く晴れて、1人で出かけた。

山のように溜まっていた書類に印鑑を押しまくった後
Rケアマネとは
今後のことで話し合った。
もちろん現在の施設はあくまで居宅支援施設であり、今後定住していられる場所ではない、という前提。
そこで、本人の意思を尊重した上で、自宅には戻らず、他に地元の支援施設を探す方向で行きましょう、と


「・・・それで、契約は三月いっぱい、と云いましたけれども、お伝えしたかったのは
もしも、三月いっぱいで他所が見つからなかった、としても

ウチはお母様を追い出すようなことはしないので 心配しないで、ということなんです。」

・・・そんなに簡単に次が見つかる世界でもないので、長い目で見ていきましょう。」

ワタシ 「私ども家族がそれについて出来ることは何かありますか」

Rケアマネ: 「・・・施設を探す、ということはコチラで動くほうがよろしいと思います。
闇雲に当たってもご家族が疲れてしまいますので・・・。あくまで長い目で、落ち着いて探しましょう。見つからなければ見つかるまで、ウチでお世話は出来ますので。」

Rケアマネに何かが乗り移ってる????? (失礼な)

実際この日のケアマネは今まで思っていた人と別人だった。
母には、認知症状が無い以上、自宅に帰って介護サービスを受けながら生活する、という選択肢も
(厳しいながら多くの人がそうせざるを得ないのが実情なのだ)ある。
しかし 前のKケアマネは自宅に帰ることを推奨していたが

「・・・家に帰ったとして、ただ馬鹿でかいだけの家と、口は出しても手は出さないご近所ではご家族も余計な心労をかえって抱えることになりますからね。むしろ施設の方が誰しも気兼ねない、という面でいいのかもしれません。」

思ってもみない展開に半ば呆然としているワタシを

「あ、そうだ。お母様の歩行訓練用に新しく借りた歩行器があるんですけど、ちょっと
見て行かれます?(笑顔)」 

促されてデイルームに行くと、真新しい歩行器が。その最新型の利点を一生懸命説明してくださる
Rケアマネ。
その向こうで、母の車椅子の傍ら

「ちゃんと練習しないと、コレ(こづくマネ) しちゃいますから。」 と笑顔の介護士。
母は嬉しそうに 舌を出した。 (テヘペロってか??)


こういう瞬間で、時間が止まってしまえ、とか思うのは
エゴなんだよな、ヒトの。 

・・・でもさ。 思うくらいは、いいよね。



帰り際、ケアマネが玄関に見送りに来て

「気をつけて帰って下さいね」 と云ったので

ちょっと迷ったけど思い出した父の話をしてみた。

「あは、そうですか。」 と照れ笑いを浮かべてくれたので良かった、と思う。
いつもあからさまに頭を下げっぱなしなので
キチンとありがとう、と感謝の言葉は云いずらいものなのだ。



気持ちをガチガチに固めてても、どこかでふいをつかれる、というお話。
これでめでたしめでたしでは、ちっとも無いけれど。だから神様って残酷。

・・・・・・。

少なくともお正月は ゆっくり越したいな。メンタルもバイタルも、だ。

 

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