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予兆。 [介護施設]

 
ケアマネから連絡があり

「グループホームをあたっていたら、一件、『空きが出そうだ』 という情報が。・・如何ですか?」

ついては・・・

近日見学に(ウチの母を連れて) 行こうと思うが
話によってはその後、家族から改めて 「入居希望」 の申込書を出して欲しい。
そのため近日、こちらに来る予定は取れるか、との旨。

タイミング良く?  「・・・来週 そちらに行く予定です。」 とワタシ。


携帯の解約だの煩雑な手続きがそろそろ溜まりつつあり、家の管理だのあれやこれ
ご挨拶に伺わなくてはならないゴ近所もまた 溜まっている。

(「ゴキンジョ」 と全部カタカナにしてみるとなにやら厭らしさがいや増すばかり・・・閑話休題)

そういうわけでケアマネに任せて数日。


「今回はちょっとタイミングが合わなかったようで・・・。

ですがもしかすると又空きが出る可能性も無いことも。ついては
ご家族が今のタイミングで申し込みを出されるのは良い事だと思いますので
予定通りいらしてくださると有難いのですが。」

あ やっぱり。


後日
予定通り、行ってきました。


見学したGH(グループホーム)と別に (こうなれば当たるを幸い) その他2件、
ケアマネの方でピックアップしてくれており、入居希望・申込書など必要書類を用意してくれていたので
この機会なので家族の我々が直接持参しよう、ということになった。

(スケジュールは予定よりはるかにタイトになった)


母のところに少し寄る。
部屋に居た母は なんだかすっかりしょげ返っている(ように見える)。

「・・・(見学してきた) あそこはね、 ・・・ 同じ話を何度もするような人ばっかりなんだよ。[バッド(下向き矢印)]


それはそうだ。GH(グループホーム)は、主に認知症のヒトを中心に形成されている生活共同体なのだから・・・。


そりゃ辛いよなぁ。


だが、母の場合、その認知症の症状が無いばかりに介護度は低く、もっと規模の大きな特養に行こうと思えば

果たして何年待つことになるのか予想もつかないぞという現実がある。


・・・それでもケアマネに控えめに訴えてみる。

以前、ちら、とだが 空きが出そうだ、という話が別のケアマネからあった
(父の死亡で立ち消えになった)
軽費老人ホームなら、比較的元気な方が大勢いらして活気もあるだろうが、
状況はいかがな物か・・・

「そうですねぇ・・・そちらはちょっと対象外にしてましたね。大きなところですがいつ空きのチャンスが出るかどうかも 予想つかないので・・・。」

ですよね。我々が父が存命中の当初たかをくくって問い合わせたときも、1つの空きもなかったんですもの。


「・・・ですが、家族が直接状況を訴えればもしかしたら、空きが出たときに優先度が上がるということも・・・。」

出た。

良く判らない行政の仕組み。なんで三年も四年も待ってる傍らで 空きと優先度がころころ変わるのか

そんなことはケアマネに愚痴ることでは毛頭無いので、
幸い、内一件のGHは
その施設のまん前にあることが(同系の経営)判り

念の為というかついでに現状を伺ってみることに。

可能性のかけらもみえてこない徒労に只でさえタイトな行程を費やすのがイヤになってるワタシはもう
行ったフリでもして適当にお茶を濁そうかなぁ、と考えていたのだが

ケアマネの

「・・・もし、何か情報が訊けたなら、その足で自分のほうにも連絡くれませんか?? 今日中に
是非、お願いします。」


・・・ぉーー。行かなならんようになったがな。



まず一件目。

今回は流れてしまったが最有力候補には違いないGH。

田んぼ道をつっきる国道沿いののどかな場所。近所に民家少なし。
ベルを押して入るといきなり玄関のこ上がりからリビング。
・・・

老人の群れ。固まるワタシと家族。一斉にコチラを見る視線。

・・・・・・足がすくむ。


係りの若い介護士が言う。

「ウチはもう24時間介護ですから、何かがあっても安心ですよ。・・・今回は無理だったけど
空きが出ればすぐにご連絡申し上げますよ・・・。」


あれほど「家族が来い。面談の上で無いと、簡単には預かれない。」 と云っていたわりに
あっさり玄関先。見学して行けとも云わない。

(もっとも我々の入るスペースが無いくらいリビングに置かれたコタツの周りは老人で
埋まってしまっている)

書類の守備確認もない。あっさりと 「なにか状況の変化がありましたらRケアマネあてご連絡しますので」
と 終わった。


続きまして~。

地元のJAで商品券を購入。
家の管理を任せたゴキンジョの方宛、お礼に。

実家。

まだ雪の残る家の廻りを、駐車スペースだけ、除雪してくれていたのは
ご近所のNくんだ。
Nくんにビール六缶パックを買って、玄関脇に置いて来た。ホンの気持ち。恐縮するだろうな。

昨年末、身内の亡くなった知らせを受けた家に、お仏壇をお参りに伺う。
あわてたつもりも無いが、確認しなかったツケか、二件が二件とも「神道」だったのに
お線香を用意してしまった・・・。

ご近所のヒトに見咎められるのをびくびくしつつ
家の窓を開放し、僅かの時間だが風を入れる。こうしないと家は傷んでいくそうです。



さて、家の管理をしてくれたところへ、お礼を持って。
「ウチはそんなの受け取らないわよ」 というのを無理に「気持ちですから」と押し付ける。

どんなに感謝の言葉を言い立てても、
「まぁ、来年はもうカンベンしてねぇ。」 と。 

「たいしたことはぜんぜんしていないから」 といいながら

要するにヒトは責任というプレッシャーには弱いのだ。 
判っていたけど、改めて来年どうしよう、このデカイだけの家・・・・。


そうこうしてるうちにもうお昼の時間。冬の間の凍結に備え、止水栓を止めてある我が家、
長居は出来ません。


早々に家を戸締りし、一路、駅前へ。
そこに2件目の案件が待っているのだが、一旦お昼の時間。
選んでるほどお店も無いので、駅前の食堂に飛び込み さっさか食事を済まして
2件目のGHへ。

そこも玄関での話しで終わってしまった。

同じく空きがでたらこちらのケアマネさんへ。・・・もう幾度、同じ話を担当の方は繰り返してきたのか
というくらい慣れた調子なのだった。

ここも、一般家庭のリビングに毛が生えたくらいの狭さに大勢のお年寄りがひしめいている。


今世話になっている施設とは あまりに差のあることに、理屈ではわかっていても
だんだん黙り気味になるワタシと旦那と。 ・・・

大丈夫なのだろうか。ここで。

あのお喋りの母がぽやん、と収まっている図が想像できないのだ。



最後の施設へ。

ここは例の大きな軽費老人ホームが同じ敷地に経営しているらしいGH。
だから向かいは以前伺ったことがある。

そしてこのホームはずっと以前、ワタシの叔父が独り暮らしになったとき、開所早々しばらくお世話になった場所だった。

(もっとも連れ合いの叔母を亡くして以来酒浸り生活から抜けられなかった叔父
そう長く世話になることなくあっけなく頓死した:ケド)

GHの申し込み提出は旦那に任せて、ワタシはこの軽費老人ホームの方を覗いてみることに。

受付で、以前出した申込書を再度確認したいと云うと、係りの女性が「ああ、そういえば」 と
覚えがあるのかすぐに確認してくださった。



「ご夫婦(父と母)、お2人でご希望でしたよね?」


そうなんですけど、父が亡くなりまして・・・・。

コレまでの経緯と現状を説明し、改めて空をまっている窮状をなるべく

山口智子の如く勤めてナチュラルに説明してみた。

それで

「あの・・・・現状はどうでしょうか・・・その・・・空きなんて・・なかなか無いですよねぇ?(あは)」
(なんで「あは」か)

もう何度も同じことを別の場所で繰り返してきたので笑いが入っちゃうのだが。

すると

「・・・いや、そんなことないんですよ・・・結構、空き、でますよ。うん。」


∠( ゚д゚)/ 「え」

「・・なんでしたら、今度お母様の面談に伺ってみようかしら。一度連絡を取りたいのでその旨、ケアマネにお伝え下さい。」

∠( ゚д゚)/  ∠( ゚д゚)/

・・・・


旦那がGHの面談を終えて入ってくる。タイミングで「では 宜しく」 とご挨拶してその場を閉じる。

その足で、RケアマネのところへUターン。

(このあたり、もうちょっと年齢的なものもあり? ヘロヘロなワタクシたち)

ワタシのカオを見て

「・・・どうでしたか?」
と訪ねるケアマネには 少しは希望的観測を期待する気持ちがあったのか


ワタクシ、かくかくしかじか・・・・・・経緯をありのままお伝えする。

「それは。」


・・・脈ありますよ、とのこと。  

通常 「この業界、は」・・・

「希望的観測が多少見えたにしろ、手の内は明かさない」 のが 原則だそう。

家族にいらん希望を満たせて、現実裏切られて失望させるようなことはしないのが暗黙の了解だそう、で

「それで そこまで現実的な話が出たのならば もしかすると本物なのかもしれません。・・・
今日の今日、僕から連絡は出来ませんが
日を改めて、先方にアタックしてみる価値はあるかもしれません。」
と。


いいのかな。少しは期待できるの?

いやいや、よーく思い出してみようワタシ。

希望的観測、の希望、が現実にラッキーをもたらした試があったのか。

だいいちこの「業界」 の仕組みとやらを考えてみたらば どうなのよ。
今の今まで音沙汰が無いのに たまたまのタイミングで訴えた窮状を汲み取ってもらえる道理が

道理。

そもそもそれって  なんなのよ。

・・・・・。



帰りに寄った母の部屋で

「もしかしたら 180度 違う展開になる(のかもしれない) から。」

・・・結構な年齢の老母が まるで 木っ端の様に激流に翻弄されているという現実が
妙に浮き上がって見えて、笑っちゃいそうになる


ホント、笑いそうになる。  



春にはまだ浅い頃の  出来事なのでした。



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