『死ぬ死ぬ』Dr.顛末記 [遠距離介護(母。)]
というわけで(なにが
先日パートのお仕事はお休みをもらって実家の母の元へ。
早朝出発して3時間かけて地元へ乗り込みました。
(まさかと思ったけれどもやはり予報通り途中の天候は荒れた。
なごり雪、というにはあまりに容赦のない降りであった) (´;ω;`)ウッ
日頃の行いがアレだもんだから
二・三日前まで春めいていた天候がこの一日に限り
「冬へと逆戻りしたような」悪天候で
予想通りといえばそうなのだが
高速道路の山あいのあたりでやっぱり
雪に見舞われた(涙)
見越して早めに出発はしたけれど
平日だから渋滞はせなんだけれど
よりにもよって悪天候だよなぁと
実はこんなこともあろうかと
前日に地元の友達に連絡してみたら
「(ワタシ)…そちらの天候は今、どう?」
「(友達)…雨だよ…ていうか今、ワタシは 秋田だけどっ」
そう、友達はお子さんの卒業アンド引っ越しという大イベントに向けて
秋田~福島~新潟と大移動の真っ最中だったのでした。
確か一昨年もこんな感じのアレなやり取りがあったような。
相変わらずのワタシたちのシンクロっぷり(笑)
「秋田が雨なんだから新潟も福島も雨だよっ。万が一降っても
…越えられるレベルだよっ」
お互い
「命があったらまた、会おう!」
てなレベルであります。
===================================
さておき実家。
しばらく母親の部屋でああでもこうでも、とやり取りしていると
(具体的には色々詳細な数値が必要な事務手続きがあったので
自分自身に非常なストレスを蓄積させてしまったことを報告しておく)
やがて頼んでおいた介護タクシーが到着する。
母親用に背もたれのある車椅子が用意され、そのままタクシーの後部スペースに
母親ごと格納され、一路隣市の病院へ。
退屈なので介護タクシーの運転手(※狭い田舎のこと、この運転手さんも遠い親戚筋にあたることが
数年前に発覚している)
さんとたわいもない雑談で過ごしていると
母親が通院しており今回の臨時の病院詣での原因でもある例の町の総合病院のうわさ話など聞く。
経営難で多額の赤字を抱えているらしく
「あれは議会でも大きな問題になっているんですよ」と。
それにしても、この手の地元話になると狭い地元を象徴する如く
必ずと言っていいほど
「○○の誰々さんが」という話題になると
「あ、それ同級生」
「あ、それ先輩」
「あ、それ近所の」
「あーーーー、親戚親戚!」
となるのでなんだか話題のシンクロと血縁のコンヒュージョンや~~!
…となるな。
=========================================
さて病院。
介護タクシーから降り、帰りの手筈を打ち合わせて 「ではその時に。」
となっていったんタクシーを返したはいいが
この貸借品の車いす、例の「手押し式」である。
乗ってる本人は動かせないやつ。
つまり 付き添い者が主となって動かさなくてはにっちもさっちもいかない
機動性の悪いアレだった。
方向転換するにも想像以上に労力を使う。
診察前の検査にて検尿と採血があるが
その両方で辛かった。特にいつものトイレと検査室ではどんなに車椅子を折りたたもうが
ほんの数センチの隙間を攻略できず汗をかく場面が連続
(挙句、全て終了したのち 車椅子専用のトイレが忍者屋敷の隠し部屋の如く目立たない位置に
その扉を設けてあったことを知る…)
この車椅子(手押し式)には 最後まで泣かされた。
次回は絶対に施設から自走式を借りることを胸に誓った次第。
(本人もこの首もたれ付きのマシンについて必ずしも良い印象を持ってないことが
分かったからである。)
検査を終えて、診察に臨むも如何せんイレギュラー・予定外であり
しかも今回
病院の移設真っ最中の混乱真っ只中にドカンと入れ込んだスケジュールだもんだから
混乱に次ぐ混乱
待ってる側も診る側もカオス極まる状況の中
募るイライラ & 我慢できない年寄
「ちょっとあんまり遅いからアンタ看護士さん捕まえて催促しなさい」
ときたもんだコラ
=========================================
検査から三時間近く待ってようやく順番
そして診察…
「はい、それでは特に変化もありませんので次は…」
キタコレーーーーーーーーーーーッッッッッッ (´;ω;`)ウッー
「次は半年後くらいに…」
「アッ 先生、今まで三か月おきだったのが半年ですか?」 ← ワタシ
「アッ そうでしたね。では四か月後くらいに…」
そうですよ。どうせそうなんですよ。
わかっていたのにいたのにいたのにまたしても今回も今回もどうしてこう毎回毎回…………
脳内リフレインの洪水に怒涛のような耳鳴りすら覚えつつ
いわゆる
『ガンジーも助走をつけて殴りに来るレベル』
にて
ひたすら例の『死ぬ死ぬ』Dr.を妄想血祭りに挙げる
cassisでありました。
帰宅も介護タクシーにて。またしても
「今の病院(※実家の総合病院)
…赤字続きでウン億円。…」
の話題にてまたも盛り上がる。
行きの車の中以上に
色々と同調して突っ込みたくなる要素はあったが
疲れが邪魔をして 「そうですか」 くらいしかレスポンス出来なかった。
半日を要した病院行・費用は2万ウン千円なり。
…
たっ
高けぇ…(;´・ω・)
===============================
そんなわけで?
今回こそ施設の看護士さんも
「そういうことなら納得いたしました」 と
ドクターにきちんと経過を説明する旨ご快諾下さった。
まるでドクターの替わりであるかのごとく謝って下さったのがかえって
申し訳なかった。
ただ純粋に心配して下さっただけなのだから。
半日近く車椅子の上であった老母はさすがにぐったり。
なにせ齢90を超えているのだから手押し式とはいえ硬い座面の椅子では
色々とコタエるのだろう。
そういえば例の『死●ぬし●』ドクターが
「お母さんは他の深刻な内臓の病気も疑われるので検査をすべきだが
本人に苦痛を与えるような検査についてご家族はどう思うか。
あるいはそのような検査を本人の希望であえて行わない場合、このまま今の病院で
診れない場合があるがどうか」
ということについて施設の看護士に
「ご家族に確認してほしい」 と伝えたそうな。
それって
「辛い検査に耐えれない人は ウチでは看れませんよ」
ってこととは 違うよね?
相変わらず スッキリしたんだかなんだかわからないまま
ひとまず物事は落着するのではある。…
=================================
母の部屋の担当さんが待ってくれており
あとは任せて、と母の車椅子を(※自走式) 押してきてくれたのが妙に心強かった。
相変わらず 玄関まで見送りに来る母親はとても小さく見える
自分にも肉親の情、なんちゅーものがあるんかい、と思う刹那ではあるけれど
母は母の生きる世界へ
そしてワタシは
ワタシの確たる生活基盤へ。
車にいったん乗りこめば一秒を惜しんでとっとと帰宅の途に就くのだ。
以上 『死ぬ死ぬDr,顛末記』全巻の終わりであります。
先日パートのお仕事はお休みをもらって実家の母の元へ。
早朝出発して3時間かけて地元へ乗り込みました。
(まさかと思ったけれどもやはり予報通り途中の天候は荒れた。
なごり雪、というにはあまりに容赦のない降りであった) (´;ω;`)ウッ
日頃の行いがアレだもんだから
二・三日前まで春めいていた天候がこの一日に限り
「冬へと逆戻りしたような」悪天候で
予想通りといえばそうなのだが
高速道路の山あいのあたりでやっぱり
雪に見舞われた(涙)
見越して早めに出発はしたけれど
平日だから渋滞はせなんだけれど
よりにもよって悪天候だよなぁと
実はこんなこともあろうかと
前日に地元の友達に連絡してみたら
「(ワタシ)…そちらの天候は今、どう?」
「(友達)…雨だよ…ていうか今、ワタシは 秋田だけどっ」
そう、友達はお子さんの卒業アンド引っ越しという大イベントに向けて
秋田~福島~新潟と大移動の真っ最中だったのでした。
確か一昨年もこんな感じのアレなやり取りがあったような。
相変わらずのワタシたちのシンクロっぷり(笑)
「秋田が雨なんだから新潟も福島も雨だよっ。万が一降っても
…越えられるレベルだよっ」
お互い
「命があったらまた、会おう!」
てなレベルであります。
===================================
さておき実家。
しばらく母親の部屋でああでもこうでも、とやり取りしていると
(具体的には色々詳細な数値が必要な事務手続きがあったので
自分自身に非常なストレスを蓄積させてしまったことを報告しておく)
やがて頼んでおいた介護タクシーが到着する。
母親用に背もたれのある車椅子が用意され、そのままタクシーの後部スペースに
母親ごと格納され、一路隣市の病院へ。
退屈なので介護タクシーの運転手(※狭い田舎のこと、この運転手さんも遠い親戚筋にあたることが
数年前に発覚している)
さんとたわいもない雑談で過ごしていると
母親が通院しており今回の臨時の病院詣での原因でもある例の町の総合病院のうわさ話など聞く。
経営難で多額の赤字を抱えているらしく
「あれは議会でも大きな問題になっているんですよ」と。
それにしても、この手の地元話になると狭い地元を象徴する如く
必ずと言っていいほど
「○○の誰々さんが」という話題になると
「あ、それ同級生」
「あ、それ先輩」
「あ、それ近所の」
「あーーーー、親戚親戚!」
となるのでなんだか話題のシンクロと血縁のコンヒュージョンや~~!
…となるな。
=========================================
さて病院。
介護タクシーから降り、帰りの手筈を打ち合わせて 「ではその時に。」
となっていったんタクシーを返したはいいが
この貸借品の車いす、例の「手押し式」である。
乗ってる本人は動かせないやつ。
つまり 付き添い者が主となって動かさなくてはにっちもさっちもいかない
機動性の悪いアレだった。
方向転換するにも想像以上に労力を使う。
診察前の検査にて検尿と採血があるが
その両方で辛かった。特にいつものトイレと検査室ではどんなに車椅子を折りたたもうが
ほんの数センチの隙間を攻略できず汗をかく場面が連続
(挙句、全て終了したのち 車椅子専用のトイレが忍者屋敷の隠し部屋の如く目立たない位置に
その扉を設けてあったことを知る…)
この車椅子(手押し式)には 最後まで泣かされた。
次回は絶対に施設から自走式を借りることを胸に誓った次第。
(本人もこの首もたれ付きのマシンについて必ずしも良い印象を持ってないことが
分かったからである。)
検査を終えて、診察に臨むも如何せんイレギュラー・予定外であり
しかも今回
病院の移設真っ最中の混乱真っ只中にドカンと入れ込んだスケジュールだもんだから
混乱に次ぐ混乱
待ってる側も診る側もカオス極まる状況の中
募るイライラ & 我慢できない年寄
「ちょっとあんまり遅いからアンタ看護士さん捕まえて催促しなさい」
ときたもんだコラ
=========================================
検査から三時間近く待ってようやく順番
そして診察…
「はい、それでは特に変化もありませんので次は…」
キタコレーーーーーーーーーーーッッッッッッ (´;ω;`)ウッー
「次は半年後くらいに…」
「アッ 先生、今まで三か月おきだったのが半年ですか?」 ← ワタシ
「アッ そうでしたね。では四か月後くらいに…」
そうですよ。どうせそうなんですよ。
わかっていたのにいたのにいたのにまたしても今回も今回もどうしてこう毎回毎回…………
脳内リフレインの洪水に怒涛のような耳鳴りすら覚えつつ
いわゆる
『ガンジーも助走をつけて殴りに来るレベル』
にて
ひたすら例の『死ぬ死ぬ』Dr.を妄想血祭りに挙げる
cassisでありました。
帰宅も介護タクシーにて。またしても
「今の病院(※実家の総合病院)
…赤字続きでウン億円。…」
の話題にてまたも盛り上がる。
行きの車の中以上に
色々と同調して突っ込みたくなる要素はあったが
疲れが邪魔をして 「そうですか」 くらいしかレスポンス出来なかった。
半日を要した病院行・費用は2万ウン千円なり。
…
たっ
高けぇ…(;´・ω・)
===============================
そんなわけで?
今回こそ施設の看護士さんも
「そういうことなら納得いたしました」 と
ドクターにきちんと経過を説明する旨ご快諾下さった。
まるでドクターの替わりであるかのごとく謝って下さったのがかえって
申し訳なかった。
ただ純粋に心配して下さっただけなのだから。
半日近く車椅子の上であった老母はさすがにぐったり。
なにせ齢90を超えているのだから手押し式とはいえ硬い座面の椅子では
色々とコタエるのだろう。
そういえば例の『死●ぬし●』ドクターが
「お母さんは他の深刻な内臓の病気も疑われるので検査をすべきだが
本人に苦痛を与えるような検査についてご家族はどう思うか。
あるいはそのような検査を本人の希望であえて行わない場合、このまま今の病院で
診れない場合があるがどうか」
ということについて施設の看護士に
「ご家族に確認してほしい」 と伝えたそうな。
それって
「辛い検査に耐えれない人は ウチでは看れませんよ」
ってこととは 違うよね?
相変わらず スッキリしたんだかなんだかわからないまま
ひとまず物事は落着するのではある。…
=================================
母の部屋の担当さんが待ってくれており
あとは任せて、と母の車椅子を(※自走式) 押してきてくれたのが妙に心強かった。
相変わらず 玄関まで見送りに来る母親はとても小さく見える
自分にも肉親の情、なんちゅーものがあるんかい、と思う刹那ではあるけれど
母は母の生きる世界へ
そしてワタシは
ワタシの確たる生活基盤へ。
車にいったん乗りこめば一秒を惜しんでとっとと帰宅の途に就くのだ。
以上 『死ぬ死ぬDr,顛末記』全巻の終わりであります。
お、お疲れ様です…
紹介状のお返事に「今後は半年に一度のフォローアップで
良いかと考えます」って書いていただいた方がいいですね。
治療の内容にしろ生活にしろ、望んでいないことをやるのは
お門違いですものね。苦痛を伴うことはしません、
自然の経過で、ということは施設側には望めないのでしょうか?
施設は病院と違って生活の場であるわけで、どう生きるかは
本人の望むものであれば良いはずが…
これじゃあみんなで疲労困憊ですね(T_T)
くれぐれも無理なさらないようにお気をつけください…。
by ryang (2017-04-23 22:25)
お疲れ様でした…(^_^;)
やりたくないことをやるときに
私が考えていたのは
遠い将来から今の自分を見たとき
「私は義務を果たした立派な人間だ」
と自信を持って言うためにやっているのであって
けして目の前のこの人のためではない
自分のためなのだから頑張ろう
と言い聞かせていました
私は利己的な人間なので
利己的なモチベーションを設定したら
案外サクサク作業できました
cassisさんが利己的かどうかはわかりませんが
もしそうでしたらおすすめです^^
by Chobi.H.YAOITA (2017-04-24 11:19)
●ryangさま 有難うございます^-^。
ドクター、ワタシの父親の時も幾千光年がっかりされられました…
こういうドクターに限って
「ずっと居残るんだよね」とは
まさに地元の方の言ですよ。トホホ…
施設の方では極力本人そして家族のQLを
優先してくれる方針らしいですが
如何せん地元の医療施設は限られているので
ドクターのご意見は最優先課題です…
●Chobi.H.YAOITA さま 有難うございます^-^。
そもそも「義務」って話で逃げ腰になってしまう
腰の据わらん一人娘ではあります。
…でも将来の自分に
「おかげさまで」と云ってもらえるくらいには
頑張っておこうと。
利己的、イイ言葉です!
自分の為に頑張れば家族も守れそうかな?
by cassis (2017-04-28 22:44)
お久しぶりです。
そして、お疲れ様です。
いつものぞいています。
片道1時間の私は楽なんだけど…(とりあえず生活できているし)、実家に帰るたびにネガティブをひきずる日々です。
でもやっぱり、それぞれの生活が優先ですよね。
行き帰りの時間をリセットタイムにしようと思います。
by 娘。 (2017-06-10 19:58)
● 娘。さま 有難うございます^-^。
お互い、しぶとく日々を送っているタフネスなのですよ(多分)。w
そう、それぞれの生活が優先です。
ワタシもそろそろプレ・老いを(笑)日々感じてまいりましたが
一人称で感じ綴る日々から少しずつではありますが
息子の意識が入り込むようになりました。
ミトコンドリアが代替わりしつつあるのだな、と思うと同時に
分岐点から新たに息子の物語が始まるのだなあ、と。
伴走できる時間はそう長くはないように感じております。
まぁ、楽しむ余裕なんかかけらもない必死な子育て期間ではありますが。…
by cassis (2017-06-11 23:46)