畑を起こす。 [ウチの畑]
リクエストを募ってみた。
旦那は 例年ひたすらに
「トウガラシ」 を植えたがる。簡単な上に豊作感と 収穫後の使用率が
好みに合致したらしい。わざわざネットで注文した稀有な苗がもはや届いている。
息子は学校で夏休みの課題に育てたもののおさらいをしてみたいリクエスト。
そこに 母の大変実利・合理主義的希望を入れて
なるべく被らないように苗を選ぶ。
なにか昨年の今頃も同じような記事を書いたに違いないし
記事が被るのは自分で読み返すときつまらないなぁと思うのだが
野菜に限って云えば、こういう地道なログを毎春とっておく作業が大事なのだと思う。
うむ。年候早見表、みたいな?
今年はGWは 開けておきたい。色々となにがあるかもわからないし。
だから例年より二週間以上早い植え付け。
(※注 家庭菜園を行う場合は実はこの時期は結構デンジャラスな時期で・・・春の気候の激変、というのは
この連休直前に起きることが多いのだそうです。雹、とか万が一には雪、とかね。・・・だからホントは
GW頃に植えつけるのが確実です。・・・って誰に云ってるのメモでしょメモ)
「植えたもの」
ナス
ピーマン
トマト(小玉とミニを)
サトイモ(※今年初めて)
キュウリ(ふしなり)
小玉スイカ(※今年初めて)
ジャガイモ
このあと ゴーヤ と エダマメ も 例年通り植えつける。
今年は旦那様の提案を入れて、ちょっと余裕の植え付け・・・・・つまり
畑全体に幅を広めにとって植えつけてみた。
(その分雑草が繁茂する敷地は広がるのであまり手数に増減は無い)
収穫物を想像して 周辺の雑草を最低限減らしたいので マルチを貼る。
(マルチ・・・を貼っても貼っても、実は雑草は防げません・・・・しつこい)
来るべき季節に思いを馳せる。
苗を植え付けたら・・・いよいよ始まる畑仕事のメインにして最大の難関。
草取り。
単調にして延々反復、この作業。3日とおかずに同じ作業。
自然の偉大さを 収穫より先にグイッと 感じさせられてしまう。
ちよっと説明しずらいが、ワタシはイロイロと行き詰ると畑に行く。
徹底的に自分を痛めて
無理な作業に従事してみる。
これはやらなきゃ判りません。難しいけど、
鍬を振るう。 土をひっくり返したら、根っこを見せ始めた雑草を
ただひたすらに抜く。
抜きまくる。
未だに不思議だが こんな単純作業を真夏の炎天下 ドロドロになりながらやり終えると
「・・・キッショーーーッッッッッ 。 生きてるなぁぁぁぁぁああっっ 」
という感じがする。
一瞬 こまかいことが馬鹿馬鹿しくなる。
・・・・どりゃぁぁぁああああああああああ !!!!!!! ・・・と
地球に 鍬(くわ) を 叩き込む。
あーーちなみに 鍬の先っぽに誰かの顔とか 見えてませんから。
ホントですw
「かーちゃん、カオ、怖い・・・」
とか
息子に云われたくないし。
瓢箪・その後。 [ウチの畑]
蒔いたら芽が出て苗が出来た・・・。
そんな内容を書いてあれから幾日たったかな。 (『瓢箪禍。』)
その間に
リビングを覆う立派なカーテン、になる
ハズだった二本の苗、は
見事に枯れました。・・・二本一ぺんに。
ある激しい豪雨の夜を境に育たなくなってしまった。
話には聞くが 「ミニは弱い」。
瓢箪師匠? のKさん、その通りでした。
で、畑に一本、植えました。
こちらはなにせ、スナップエンドウが終わった後のアーチに
半ば余ったので試しに・・・・と 植えたものですが
いつのまに
こんなつぼみができ
(瓢箪は夕方、白い花に蛾、がやってきて 受粉するのだそうですよ。知ってましたか?)
そして久々に今日、実家帰省を含めて四日ぶりの畑を覗いた。
(ま、もちろん種々様々な惨状、もありましたけれと・・・息子の背丈ほども或る夏草が生え放題、
のところに「お隣さん」も管理作業に来ていて・・・さておき)
・・・瓢箪。
わーーい。鈴なり
息子の「すごいぞぉ!!」の声が畑に響き渡り
思わずお隣さんも和んだか
「・・・その表面にね、今のうちにアルミフィルムでなにか 模様を切り抜いて貼っておくと
オリジナル瓢箪が出来るかもしれないよ。」
と
ニコニコ顔で教えてくれた。
すみません、息子の背丈を越える草が、御宅の畑にも侵入寸前・です。
子供の歓声と瓢箪に免じて。
夏の朝。
今日も残暑は厳しそうだ。
畑・二題。 [ウチの畑]
まだ青い果実なうちから 息子が「わー♪ 見てみて。こんなのがあるぅ♪」 と
目をつけ大事に育んでいた オレンジトマトの実。
昨日 ついに収穫時期を迎え、綺麗なオレンジ色の実になって息子の手にものされた。
・・・ヘンな形。・・・(-_-;)
オレンジトマト、は 今年 息子にトマトの種類選定を任せっぱなしにしていたところ
実が成るまでいったい何を植えたのか知らなかったが
このオレンジ色のトマトをいざ収穫し始めたら
皮が薄くて美味しい ことを発見。
さておき息子のはヘンな形のコレ↑ だから、食べたりはしない。
惜しいので 息子に許可を取って写真を撮る。
「ンーー・・・ヘンな形。」
「母ちゃん、これってさぁ、 ウヘヘヘヘ。」 v( ̄∇ ̄)
小二でギャングエイジな息子が嬉しそうに言う台詞なんて先刻承知でぇ。
近頃はご学友からビシバシとイケナイ単語をプリントされまくっているこの息子。
母のこの広い胸にどん、と飛び込んでくるがいい。海のように広いぞ守備範囲。
「これってさ、なんか、うちゅうじん、のカオみたいだよねぇ。♪」
・・・・
どこがじゃ。違うだろ。方向が間違ってるだろ。
どうしたギャング・エイジ・・・スペースファンタジーに向かってる場合、じゃないだろ。
オマエはEW&Fかっ (いや、知らないって)
「えーー・・・、じゃあ、母ちゃんには、なにに見えるの??」
う・・・。息子のピュアな瞳がふと心に痛い母は 思わず視線をそらし・・・
「う・・・・うさぎ、に 見えるかなぁ。ほら、こうすれば・・・ね?」
・・・
これは苦しいっっっっ。 維新軍団全盛時の長州 力にスコーピオンデスロックを決められた 鶴田の如く、苦しい!!!!
息子、一言。
「母ちゃんのいう事も、もっともだねぇ。。。」
・・・統制下で最も悪影響を与えているのは実は母なのかもしれない。
<学校のお当番>
全く、内々の事情であるがプチ・悪夢である。
実家の畑・自分の畑でうだるような暑さの中苦しめられていることは書きなぐってきたとおりだが
小学校の畑、について 生徒の家個別に「お当番制」が敷かれた。
夏休みの間、お世話をせい、というヤツだ。
・・・草取り、水遣り、収穫。・・・・(は 1人三個まで) 。
母の正直な心の声は駄々漏れする。息子には嫌な顔をされる。
「これ以上、他所の畑まで面倒見たくないんだよぅ」
しかしながら息子の育てたパプリカがある、と云う。
仕方なく朝っぱら、2人で学校へ。
・・・・・・
待ちかねていたような雑草の伸び具合。
実の重みで支柱が支えきれずに倒れてしまっているパプリカ。
成り放題で折れそうなシシトウ・・・
「・・・。」
・・・遠慮深いお当番さんが続いたというのか
たわわなパプリカを前に どうやって誤魔化して帰ろうか、と考えあぐねていると
「ご苦労さまでございます~♪」 と 用務員の先生がやってきた・・・・
「・・ん、もーーー、実ってるものは全部、持っていっちゃってくださいねぇぇ。皆さん、
遠慮してあんまり収穫してくださらなくてぇぇ。」
「・・あらっ、小玉スイカ、だけ収穫してあるわぁぁ。」
いっちゃんいーとこ、だけ取るのかっっっ。
なんでだ。なんでアタシだけこーいう目に・・・・。・・・。
これから自分ちの畑、に行く前に既にして収穫カゴは満杯、となった。
パプリカ・・・。ニガテなんだよ・・・。
「なんか云った? 母ちゃん。」
こ、心の声が 駄々漏れ。
ついでに可愛い 〇〇〇。 (お好きな文字をあてがうがいい。)
畑。~激・収穫編~ [ウチの畑]
実家の畑は省みず 今日もやってきました 貸し農園。
獲れます。トマトとピーマン。ナスにゴーヤ。そして
折から晴天続きで、トマトは雨にあわずに済んで、実が割れなくて良かった。
ユウガオは、第二号を発見し ふうふう言いながら収穫後
草の陰に隠れて第三号が さらに大きななりでのさばっておりました。・・・・・(^_^;)
みずから選んだ道じゃないか。もっと喜べアタシ。・・・ でも重いっす・・・(-_-;)
巨大になるのはユウガオばかりではなく、ゴーヤもキュウリもあいかわらずで
二日も獲り遅れると 『くまちゃん印の子供バット』 になってしまう。
いわんや雑草は野菜に効かせた肥料をずうずうしく吸い取って 緑のじゅうたん・然として。
はぁぁ、このていたらく。・・・
隣の畑はさぞかし綺麗にしているのだろうな、と覗けば
ぉぉ、猫じゃらしがそよそよと群生して・・・・・・ って
どうしたのですか デキスギ君??
おお、あそこに見えるのは可愛らしい中玉スイカの実じゃないの。
おそらく初めて今年植えたスイカの ネットとつるがじゃまをして 合間に伸びる雑草が抜けない、という
初心者にありがちなエラーが発生してる・・・
ウチと一緒 ♪♪ (ぉぃ)
ウチではスイカは作っていないので
この夏はいっそう隣のウチと仲良くしたい、と思っています。 v( ̄∇ ̄)ニヤッ
なんだか和んだ気分になりながら収穫を済ませ
育てたものの責任を全うせねばということで今夜も夕食は野菜尽くし。
完熟トマトを冷凍しておいたものも使って
『ミネストローネ』を作った。
それからかねてから試そうと思っていた
『ユウガオのお刺身』も食してみる。
・・・・・・
上の写真のようなナイーブさのかけらも無い見た目から
ちょっと意外なほど 薄切りにした実の方は 繊細な味がします。
ウリ科はみな、このようにほこっとした甘味を持っているのかしら。
それから舌触りと噛み応えが 独特で口中快い感じです。
困りましたね。
畑で汗を流した後では
・・・炭酸系アルコール飲料がますます進んでしまうでないの。おほほほ。
頑張れ日本、フェンシング、大田ぁああああ!!!!!
畑。~巨大果編~ [ウチの畑]
よせばいいのに、今年はチャレンジ年だ! とか何とか乗り上げちゃって
実家で例年作っていた ユウガオ の苗を調達。
軽い気持ちで植えてみた。
ホントによせばよかった。
ほぼ毎週、自分の菜園・・・・じゃなくて実家の畑に顔を出さねば成らないハメとなり、
実家の畑の収穫と草むしりの心配をしている間に
知らぬ間に
つるもの野菜は どんどん どんどん 伸びて行き
やがて実った小さなユウガオ。
「まだ小さいや。平気平気♪」
そうしてワタクシが実家とこちらを行ったりきたり
たまには自分の菜園も覗いては草刈りの必要性に泡をくったり
している間に
あの可愛らしい七センチ未満の実が
こんなことに!!!! ↓↓↓
息子に持たせて記念(・・・なんの?) 撮影。
・・・支える右手が伸びきっています。これはインドの楽器かなにか、ですか?
三分の一を隣家に差し上げ
三分の一をお味噌汁の具にして二日目。
・・・もう三分の一、残っている。
もちろん、これが 収穫の 第一号 なわけで。
二号、三号が控えていることは云うまでも無く。
えーー・・・。
誰が食べればいいのよぅ (泣)
※ 干して保存食に・・・という方法は、家族に誰もかんぴょう好きがいないため却下となりました。トホホ。
畑。~激闘編~ [ウチの畑]
それはかつて我が家に日々の糧をもたらし生活を潤わせ大地の恵みに心を躍らせる
喜びを与えてくれる・・・・・
ハズだったのだが。
息子の不吉な予言どおり、実家の畑の処置に打ちのめされている。
毎日の収穫が発生するナス・トマト・ピーマン・キュウリ に至っては
実家の近所中が 我が家の畑の収穫を押し付けあう、という始末。
頼まれたご近所も、ワタシの前では良い顔をしても、一軒向こうではさっそくに
「迷惑極まりない」 と口に出す。(まぁもうちょい、の遠慮が欲しいトコではあります・・・)
無理もない。
向こう三軒どころか地域中、同じ内容の野菜が作られ、収穫される。
獲り放題の捨て放題、「ナスはいらない?」「 ・・・そっちこそナス、いらない?」
大真面目に交わされるこんな会話。国道まで持って出ても無人販売では売れ残るばかり。
観光客よ金はいらん、いっそ盗んでいってくれ・・・・・。
(けっこう大真面目に盗んでいくお客さんも多いそうなのですが)
一日取遅れると
ナスは巨大ナスと化し、キュウリに至っては
子供バット(誇張でもなんでもない) 大・になります。
この頭の痛い状況を残したまま、実家を後にし平日は自宅の日常へ。
そこに待っているもの。
我が家の畑。
同んなじ夏野菜が植わってます。ハイ。
だって、こんな予定じゃなかったんだもの。
帰省から二日明けて恐る恐る顔を出すと、(なるべく人気の無い時間帯を選んで)
・・・いるんだ。こういうときに限って、お隣の『畑優等生』 のおじさん、が。
こっそりったってたかが知れているのですぐに見咎められてしまい
「やあ」。 さわやかな中にも裏側に何かある声色が・・・・。
「キュウリ、デカくなってますよー♪ 」
あぁー、子供バットが何本も。
「・・・雑草も沢山生えてますよー。栄養がみんな取られてますよー」
笑っているのに目がマジだ、という往年の竹中直人の如き形相。すいません、ホンッットにすいません
お宅の畑に、迷惑かけまくってます。
間の悪いことにその優等生おじさんの周囲三件の畑が、よりにもよって
草だらけ。かろうじてまとも(なそぶりを演じてきた)だった我が家の畑が
がっちり雑草のスクラム、来るなら来い、状態に。
(あまりのことに写真も撮れませなんだ。・・・ )(ケンカを売っていると思われたくなかったので)。
意味の無い愛想笑いを振りまきながら、隠れるようにして、それでも
収穫はしなくてはいけません。
雑草に栄養を取られて、トマトの如きは小さいのに、キュウリは何故にこんなに巨大化してしまうのか。
(この後、収穫量が激減するのだろうか)
こそこそと逃げるようにして畑を後に。後ろ髪を引かれまくるが
ごめんなさい、今日は・・・今日は草取りの時間が無いのよーーぅぅぅぅ
子供バットは割愛する。
息子が植えたオレンジトマトと、ちょっと変わった形の赤トマト、
雑草に栄養を吸われて小さめ。あー、こんなハズじゃあ・・・・。
翌朝から、息子と同じ時間に家を出て、草刈り・草取りしてます。
汗みどろになりつつ、やってます。
早朝から照りつける日差しに、
cassis 畑に死す
・・・なぁんてことにならないだろうな、と ボーー・・・・ っとする頭で
くっだらないことを思いつつ。
午前中から泥まみれ。
畑から帰り着くなりコテッ、バタッ。
ありえない角度で黒くなっていく二の腕・・・。
使いモンにならない日々です。
畑仕事~黎明編~ [ウチの畑]
町内のイベントのスタッフとして借り出される予定の旦那様は、リビングでPCを叩きながら「いってらっしゃーい♪」 と送り出してくれた。
「それじゃ、リアルの畑に 行ってきまーーーす」...( ̄∇ ̄)ニヤッ
聞き覚えのある『〇グ ライフ』 のBGMが背中越しに聞こえ、一瞬当事者がビクッ とするのがわかった。
畑到着。
朝から凄い日差し。この季節、まだ充分に育っていない作物たちは日差しを遮る傘にはならない。
暑い。
息子が、「確かあっちの方角に自販機が、ある」 と教えてくれたので、畑の近くに車を置いて、徒歩で飲み物を買いに。・・・・・往復十五分歩いて、早くも汗びっしょりになる この母と子。
出遅れてはいるが、なんとか呈を保っている畑。去年の夏、草刈りで地獄を視た経験から、今年は全ての苗にマルチを試みている。
息子が自分に何かミッションを与えて欲しい、と志願するのでありがたく水汲みとスナップエンドウの収穫をお願いした。
(スナップエンドウだけ、冬のうちに種まきしておきました。)
ゴーヤの苗を誘引し、ナスとトマトのワキ芽をつんで、お隣との境界に生えた草を取って・・・・・
(畑づくりで一番気を遣うのはココです。ウチの畑隣の方はよりにもよってこの全区画中でみても比類なきマメなグリーンフィンガー様なのだ。クラスの席替えで学級委員の丸尾クンがお隣にきたようなものである。)
今日はワタシが心の中で勝手に「村の古老」 と名づけているおじいちゃん、はいらしていない。この古老、仕事に慣れないヒトには優しコツを教えく、ボランティアで周囲の草刈をし、自作の豊富な収穫物をたとえばワタシなどあまり収量の期待できなそうな新人に惜しげもなく分けてくれる。
だが、ひとたび敵にまわすと大変怖い。
たとえば昨年の畑初年度、家の事情があってかかなり作業に出遅れ、夏前にやっと草取りと耕作をはじめたヒトが居たが、そのヒトに古老は延々と、「作る手間とヒマが無いのなら他の人に貸してしまえ」とねちねち諭されていた。延々と一時間近く・・・・以来そのヒトを目にしておらず、畑は放棄されたままだ。
ワタシはその様子を目にして以来自分史上かつて無くマメな畑ユーザーになった、と思う。
そろそろ収穫を終えた息子が次のミッションを要求しているので、先ほど作った畝(うね)に
「小松菜を蒔け」 という指令を与える。
子供のちっさな手は、小さな菜っ葉の種を蒔くのにとても適しています。
ワタシはこれを昨年畝の外側にぶちまけて、
『本宅より立派な妾(めかけ)宅』
を作ってしまったことがある。
さて今年、懸案のスイカと随分迷い、結局こちらを選んでしまったという・・・
↑これ。実家のスーパーから購入してきたもの:ユウガオ。
http://www.atariya.net/yasai/yuugao.htm (ユウガオのページ)
地元では主に夏に食している。かんぴょうの一種だが、食味は「苦くないトウガン」。利用範囲の広い淡白なお野菜。スイカも好きだが今住んでいる地域が日本有数の産地であるので最盛期はスーパーでも捨て値で手に入ってしまう。
自分の頭の中では今年の畑の一大イベントはコレ、ユウガオなのである。
(だいたいこの辺りのヒトがあんまり知らないものを植えておけば、余分なアドバイスや検分や比較が無い・・・『まぼろしの カグラナンバン・実生』 も実家で買出ししてきたうちの1つ。)
ここまで二時間弱。そろそろ日も高くなり、家に帰る潮時、です。
最近越してきたお隣さんが、丹念に作ったのだろう、お庭の一角に花壇を作って
沢山のハーブ、を植えていた。可愛らしいな。
最近荒れているウチの庭とは大違いだな。・・・・
ウチにもありました。繁殖力旺盛な野生のハーブに、お花が沢山咲いている。
我が家の天然ハーブ ドクダミ。
いつのまにこんなに咲き揃っていたのか。
ここでも「草刈り無間地獄」 が口を開けてワタシを待っている。
『ピグ ライフ』か。 [ウチの畑]
只ひたすらに己の庭を造園しつつ、天の声に乗り流れてくるクエストをこなすために休むまもなく畑を耕し植物を育て上納し・・・リアルの時間をも浪費しまくる、というM的要素満開なガーデニングゲームが
『ピグ ライフ』である。
ワタシは課金せずにやっているが、課金しないということは、リアルの時間と精神的ゆとりを著しく浪費するというリスクを伴うのでゲームにおける自分のスタンスやアイデンティティを完全に見失って途方にくれている昨今である・・・。
これはゲーム、仮想空間のお話。↑
さて、リアルの畑を始動する、と先日決めた。今年の自分のショバ、の手入れである。ココで気合を入れる具合で夏から秋の取り分が決まるのだから、借り物の畑といえどおろそかには扱えない。
・・・二、三日前から偵察をしたところによると、
完全に周囲に出遅れていることが発覚。
言い訳は沢山あるにはあるのです。
今年はいつまでも寒かったし
実家でごたごた続いているし
旦那も息子も忙しかったし
お肌の調子は相変わらずだし
ロシアではプーチン氏が政権に復権したし、と
・・・・・・
言い訳けをしてる暇があったら耕さねばなりません。
自らを追い詰めるべく、連休中に苗も買い込みました。
早朝、何か思うところがあるのか旦那様が
「早起きして畑に行ってくるよ」・・・と。
本人曰く、たたみ一畳分くらいは耕したよ、と。
そして旦那様、予定に無かったネギの苗、を 畑近所(同区画に畑を持っているヒトをこう呼ぶことにする)の
おじさんにいただいているのでありました。「よっ・・余計な物を・・・・」っっっ
畝の計画はさっそく変更を余儀なくされましたが妻、メゲず。
旦那様の引継ぎはワタシだけなのである。
畑に到着してみると案の定一畳分だけ、耕された耕作放棄地、のような畑が・・・。
た~ら~らら~♪
頭の中に鳴り響く『ピグライフ』のテーマ。
意志の谷間から、別の何かがワタシの鍬を持つ手を上げる。うおりゃーーっっ。
・・・近所のおじさんが途中絶妙なトラップを仕掛けてくる。
「これからだとジャガイモはおそいからエンドウの春まきなんか・・・。」
「葉物は時期を選ばないから初心者にもお勧め・・・」
「鍬より鋤(すき)のが初心者には持ちやすいから。。」
ミッションががんがんに降ってくる。
「ネギを植えるといいんだよ。ふっふっふ・・・。」
クエストか??クエストなのか???
これはリアルの『ピグ ライフ』 なのかっっっ??
いいや、わき目も降らず一心に耕す。こうしていればやがて・・
「おお、見事耕し切りましたねぇ! 今日中に、なんてとても無理かと思ってましたが」
王様・・・ならぬ隣の年配ご夫婦の賞賛の嵐で我に返る。
「・・・フッ・・・、体力づくりを兼ねまして。」
クールに決めるワタシの上から俯瞰で見ているワタシが勝ち誇るのだ。
実際
この日の夕方までに旦那、息子も動員して
耕作放棄地から 立派に誘引まで済ませてある畑、に蘇ったのである。
畑が始まる。 [ウチの畑]
春、といううららかな季節の無いままに 迎えたこの連休。
正直、昨年ベースだと一週間ほど遅れています。
雑草ばかりが入れ替わり立ち替わり元気に世代交代をしております。
意を決して本日、苗を購入。
ワタシ: 枝豆・ナス班
旦那様: トウガラシ・ピーマン・キュウリ班
息子: トマト・ゴーヤ班
※ 息子は今年、知人にいただいた瓢箪(ひょうたん)にいたく心を奪われており、
畑の一角に瓢箪のコーナーを作ることを画策している。肥沃な畑にとって一種のテロリズムではある。
誰も志願しないがいずれ作業の八割を占めるであろう「草取り」が
この夏も待っている。
昨年あきれてつい撮影してしまった 文字通り 「長ナス」。↓
真冬の小松菜は美味です。 [ウチの畑]
コタツに足を突っ込んで、家族全員あたかも両生類の如く動きません。
旦那さまもワタシも息子も、出たら最後、ついでに「・・・アレ持ってきて」と、頼み事を怒涛のように言いつけられるのを恐れているのです。家全体が冷蔵庫。一歩コタツをでたら、
『cassis家 不思議のダンジョン』です。唯一のセーブ場所であるコタツを離れたら、冬場は悲しいエンディングあるのみ、です。
でも今日こそは行かねばならない場所。我が家の菜園。
ここ二週間ほどほったらかしてある小松菜や水菜、ミニ大根の様子を見に行かなくては。
菜園:それまで耕作放棄地だった区画を町が買い上げて、整理して今年から一般に5年の期限付きで超格安で貸し出すというあっさりとしながらうまみの濃いプロジェクト。
去年の春先に町で借り手の募集を出したのを広報で知り、予約受付の当日朝、申し込みの電話をしました。
電話に出た町の担当職員の開口一発、
「今、外に希望の方が列を成して朝から並んでいる」とのこと。担当者の慌てふためく切迫振りが電話を通して伝わります。
・・・えーー・・・だって、電話申し込み可・って書いてあったじゃん・・・・並ぶといえば秋葉の電化製品先着何名様、しかしらないワタシはのんきにそんなことを思っていましたら、
「・・・とりあえず、とーりーあえず、こちらからかけなおします。今は受付に見えている方々の対応でせいいっぱいで・・・」あまりの慣れない事態にパニクっている担当者様。それはそうだ。この方は家電量販店の売り場のヒトではない。
駄目だな、と思いました。こんなにも本気で菜園を欲しがっているライバルがほかにいるとは。ワタシなど、ちょっとやってみる?なノリで家族に了解を求め、いちおー九時から受付開始だから、ぴったりに電話してみるねーー・・など・と。甘かった、と思いました。
「はいはい、解りました。」
・・・かかってきたら、残念ながら今回は・・・、だろうなと思ってました。
かかってきたのが二時間後。残念でしたが今回は、
「大勢の並んだ方の半分には、あきらめてもらう形になりました」と、担当者。そーでしょう、そーでしょう、とアタシ。
「ですので今回は・・・」やっぱ駄目だよなぁ、と心で電話を切りかけたら
「お電話をいただいた二軒の方の分のみ、区画を二つ、お残ししております。」
・・・・聞くと本日受付の時間に電話があったのは、アタシを含めて二件だけ、一応電話受付可、と広報に載せた以上、受け付けないわけにはいかないから、というのが理由のようです。
担当支所の開始前に並んでいた沢山の方々、スミマセン。のんきにかっさらっていきます。
・・・その二ヵ月後に、例の震災があり、畑を争ったであろう幾多のライバルたちは露地栽培の危険性が流布してかその鳴りをひそめ、たいへんのんきでラブリーな菜園生活、となったわけですが。・・・
冬の小松菜は寒いほど美味しい。これを立証するために作った畝で種まき(ついでに水菜と大根も)。
そしてついに実証段階に来たこの時期、今年最大の寒波が居座ってるというワケで。
頭痛がする、という旦那をコタツに置き去りにして、息子と二人、畑へ。
小松菜は小さくうずくまるように生えています。根っこにはさみを入れると、つ、土が凍ってる
寒い、ハンパじゃない。頬オが松ぼっくりのようにささくれ立っていく様子がまぶたの裏に鮮明な画像を浮かばせます。ヤバい。母さん、HPがヒトケタです。
予定の半分の収穫で、逃げるようにして家に帰る。
夕食に、お鍋にして放り込みました。小松菜と水菜。ベースは白菜。
メインを野菜にしたかったので、あとは少量の豚バラと餃子。
味付けは水と日本酒、市販のサカナだし少量に昆布茶少量。
煮あがったらポン酢でいただきました。
勇気を出して寒空に挑むに値する味、です♪